爆売れしたのはいつから? トヨタ「アルファード」の激変は2017年だった?
トヨタの高級ミニバン「アルファード」。なぜ不動の人気を誇るほどのモデルになったのでしょうか。
トヨタの高級ミニバンとして、2002年に初代「アルファードG/V」が登場
トヨタ「アルファード」は、2020年に入ってから急激に販売台数を伸ばした人気のミニバンです。
現在では、高級ミニバンの代名詞といわれるほどになりましたが、初代モデルからどのような経緯を経ているのでしょうか。
現行アルファードは、2020年11月期の登録車販売台数ランキングで3位の1万109台(前年比175.9%)を記録し、いまや日本を代表するミニバンとなりました。
しかし、エントリーモデルの価格が約350万円からと決して、安いモデルではなく最上級モデルが約750万円もすることから、前述のように高級ミニバンといわれています。
そんな国産高級モデルながら売れているアルファードの初代モデルは、「ダイナミズム&ホスピタリティ」を開発のコンセプトとして、2002年5月に「アルファードG/V」として販売されました。
前身モデルとなる「グランビア/グランドハイエース」から駆動方式も含めて一新することにより、ミニバンクラスの中でも大衆から人気のあるフラッグシップミニバンとしての商品力を持ったモデルとして確立することに成功。発売翌年となる2003年の年間販売台数は8万3529台となっており、ランキング9位を記録しています。
ボディサイズは、全長4800mm×全幅1805mm×全高が1935mmと、ワイドなボディサイズともに、室内長3085mm×室内幅1585mm×室内高1390mmと、大人数乗れるだけではなく、車内の広さに関しても開放的な空間の確保を実現しました。
エクステリアは、ダイナミックで存在感のあるデザインとなっており、フロントからは力強さやたくましさが感じられます。
インテリアは、見た目の力強い存在感とは異なり、くつろげる広々とした室内空間となっており、高級ミニバンとして上質な質感でまとめられたデザインを実現。
パワートレインは、2代目「エスティマ」と同様の2AZ-FE型直列4気筒エンジン、1MZ-FE型V型6気筒エンジンを採用。このアルファードが、初代として販売された「アルファード10系」の登場となります。
初代アルファードが2002年から2008年5月まで販売され、その後2代目アルファード「20系」が登場します。
20系の発売と同時に、初代アルファードG/Vという名称のGがなくなり、アルファードとして、また、アルファードVは今現在も人気モデルのひとつでもあり、アルファードの兄弟車でもある「ヴェルファイア」として分けられました。
アルファード20系のボディサイズは、全長4850mm×全幅1830mm×全高1890mmと、フルモデルチェンジをしたことにより、10系と比較するとボディサイズが若干大きくなり、室内長3160mm×室内幅1585mm×室内高1400mmと、車内の広さも従来のアルファードよりサイズアップされ、車内空間の広さを実現しています。
20系から採用された「オットマン付きキャプテンシート」は、ミニバンでありながらも豪華さを損なわず乗り手に対しての快適性を向上。
また特別仕様車の「350G”L パッケージ”」「350S”Cパッケージ”」では、上級仕様の「エグゼクティブパワーシート」が搭載されており、高級志向のニーズにあった「プレミアムシートパッケージ」となっています。
アルファード20系は約6年半販売されました。
どれだけ売れても何で熟れないんだろか?