スバル「フォレスター」に待望のターボ追加! 先代ターボとひと味違う!? 復活の意義とは

2020年10月の一部改良で、スバル「フォレスター」にターボモデルが追加されました。先代モデルにはあったターボとは少し違う特性だというのですが、どういったモデルなのでしょうか。

フォレスターに新開発の1.8リッターターボ搭載

 2020年10月に改良を受けたスバル「フォレスター」に、ついにターボエンジン搭載の新グレード「スポーツ」が追加されました。

 フォレスターとターボエンジンの関係は深く、1997年に登場した初代モデルの初期型は全モデルがターボエンジンを搭載していたことで話題となり、その後も歴代モデルのイメージリーダーを務めてきたのはターボエンジン装着車でした。

スポーティなスバル「フォレスター」のターボモデル
スポーティなスバル「フォレスター」のターボモデル

 しかし、2018年デビューの「SK系」とよばれる5世代目の現行モデルになって状況は大きく変化。

 パワートレインは2リッター自然吸気エンジン+モーターのハイブリッド(e-BOXER)、もしくは2.5リッター自然吸気エンジンとなり、ラインナップからターボエンジンが消えてしまったのです。

 その理由について当時スバルは「ターボモデルの販売比率が落ちているから」と説明していましたが、残念に感じていた人も少なくないでしょう。

 しかし、2年半のブランクを経てフォレスターに待望のターボエンジンが追加。果たしてその乗り味はどんな仕上がりなのでしょうか。

「スポーツ」の概要を確認すると、外観はブラック塗装+ブラック塗装加飾のフロントグリル、グレーメタリック塗装のアルミホイール、ドアミラー、フォグランプカバー、ルーフスポイラー、そしてルーフアンテナで差別化。

 シルバーのアクセントが付いた前後バンパーやサイドクラッディング、さらにスポーツ用カッターが付いたデュアルマフラーなども専用アイテムで、スポーティかつ上質に仕立てられています。

 一方内装は、質感の高さが印象的。肌触りのいいバックスキン調の素材であるウルトラスエードに本革を組み合わせたシート表皮に加え、ドアトリムやインパネ表皮にもウルトラスエードをコーディネート。シートやステアリングにはシルバーのステッチが施されています。

 そんな空間作りは、「スポーツ」というグレード名からすれば意外ですが、ひときわスポーティな印象というよりはプレミアム感を磨き上げた雰囲気。単にスポーティなグレードというよりは上級仕様という位置づけなのでしょう。

「スポーツ」に搭載されるエンジンは、「CB18型」と呼ばれる新開発の1.8リッター直噴ターボです。

 最高出力は177馬力で、これは2.5リッター自然吸気(184馬力)に比べると低いですが、最大トルクは300Nmと、2.5リッター自然吸気の239Nmよりも大幅に高まっています。

 このエンジンは2020年10月に発表された新型「レヴォーグ」に採用されたもの。低回転トルクを重視した設計であると同時に、熱効率が40%に達するという効率の高さが自慢です。

 また、ターボエンジンながらレギュラーガソリンを指定しているので財布にやさしいといっていいでしょう。

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