コロナ禍でも好調のプジョー 最新SUV「2008」に乗って感じた“ネコ足”とは
2020年のプジョーの勢いは止まらない。新型モデルを続々と投入、12月7日には新型「208」「e-208」でブランドとして初めて日本カー・オブ・ザ・イヤーでインポート・カー・オブ・ザ・イヤーを獲得している。今回試乗したのは、9月に日本に上陸した新型「SUV 2008」だ。そのガソリンモデルに乗った。
全長は大きくなったが全高1550mmと立体駐車場に入るサイズ
真ん中に「0」が入る3ケタの数字はハッチバックかセダン、ワゴン、「00」が入る4ケタの数字はSUVというプジョーの車種別のネーミングはわかりやすい。
4ケタ数字のSUVは3車種があり、「SUV 2008」、「SUV 3008」、「SUV 5008」になる。今回は、2代目に進化した「SUV 2008 GT Line」に試乗したので、そのインプレッションをお伝えしよう。
新型2008は、2020年9月に日本上陸を果たした2代目の最新BセグメントSUVになる。ガソリンモデルとフルEVの「SUV e-2008」が同時に日本で発表されたが、今回試乗したのはガソリンモデルだ。
初代に比べると、見た目のイメージも大きく変わった。エクステリアはクレイモデルの前後のフェンダー付近の粘土をセンター方向から斜めに削ぎ落としたようなデザインで、これまでの丸いイメージからエッジがあるシャープなイメージに変えてきた。ボンネットの先端には2008のデカールを置くのが最近のプジョー流だ。
ヘッドライト、リアライトともにLEDで、DRL(デイタイムランニングライト)が点灯した状態で見ると、ライオンのかぎ爪をイメージさせる3本ラインが見える。
2008のボディサイズは、全長4305mm×全幅1770mm×1550mm、ホイールベースは2610mmである。
全高が1550mmに抑えられ、日本の機械式駐車場にも入るサイズになっている。ハッチバックの新型「208」と基本プラットフォームは共通だが、208より310mm長く、25mm広く、85mm高い。ホイールベースも70mm長くなっている。
初代2008と比較すると、全長プラス145mm、全幅プラス30mm、全高マイナス20mm、ホイールベースはプラス70mm、最低地上高プラス40mmと、大きく変化しているのがわかる。全長とホイールベースが長くなったが、最少回転半径は5.5mから5.4mに小さくなっているため、運転しやすい。
全高が20mm低くなって1550mmで収まったということは、地面からシートのヒップポイントが高過ぎず、低過ぎず乗り降りしやすい位置にあるということだ。2008は、SUVというよりクロスオーバー的な位置づけで見たほうがいいだろう。
室内に乗り込みエンジンをかけると、新型208と同じ「3D iコクピット」が迎えてくれる。これは小径ステアリングと立体的に見えるデジタルメーターからなる最新のインテリアで、プジョー独自の雰囲気を醸し出している。
シートの座り心地は良い。試乗車はスポーティなグレードのGT Lineなので、ちょっとバケット風にサイドが盛り上がっている。
おもしろいと思ったのは、助手席にもISOFIXのアンカーがあることだ。幼稚園生でも前の席に乗りたがる子どもは多いが、チャイルドシートを助手席にあるこのISOFIXで固定して乗ることができる。
ドライビングポジションは、フロアからシートクッションまでの高さもあり、アップライトな姿勢で座れる。アイポイントは新型208よりもちょっと高めという程度で収まる。
低い位置にハンドルがあって、その上方からメーターを見るという独特のスタイルだ。最初は違和感があるドライバーもいるかもしれないが、少し運転すればすぐに慣れるはずだ。多くの情報を得るために広い視野が確保できることは良いことだ。
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