コロナ禍でも好調のプジョー 最新SUV「2008」に乗って感じた“ネコ足”とは
ダイレクト感あるハンドリングとしなやかな走り味
搭載された1.2リッター直列3気筒「ピュアテック」ガソリンターボエンジンには、8速ATが組み合わされる。室内側のATセレクターは電子シフトで、ステアリングコラムに直付けされたパドルシフトで変速が可能だ。最高出力は130ps/5500rpm、最大トルク230Nm/1750rpmを発揮する。WLTCのモード燃費は19.2km/Lと優秀である。
この1.2リッターターボエンジンは、1270kgの車重を引っ張っていくには十分なトルクを発揮する。アクセルペダルを床まで踏み込んでもクルマが不安定になるほどの加速は得られないが、日常のドライブでは不足は感じない。8速ATが細かくシフトしてくれるから、排気量の小ささを補っている。
208譲りのサスペンションは、2008になっても悪くない。重心高が高くなったためにロールを抑えるためか、208よりは硬くはなった感じがする。それでも60km/hを超えるようなスピード域に入ると快適である。
しなやかに路面の凹凸、不整、段差などを乗り越えていく。ばね上のボディが揺すられる感じも、同じようなコンパクトSUVやクロスオーバーと比べても少ないと思う。
ハンドル応答性のニュートラル付近に遊びがなく、キリッとダイレクト感を持ちながら反応してくれるのは気持ちがいい。この辺は208譲りだろう。
操舵力は軽めで、正確に反応してくれるプジョー流のハンドリングは、ワインディングロードにいっても気持ちよく走れる。
試乗車のタイヤは215/60R17 96Hのミシュラン・プライマシー4を履いていたが、コーナーで攻めていってもタイヤが鳴くことはなく、4輪がしっかり路面を掴み、きれいにコーナリングしていく。新型208でも感じたが、これはまさにプジョーの「ネコ足」の復活だ。コーナリング中でも舵の効きは正確で、安心感がある。
室内は前後も上下もゆとりがあり、ラゲッジスペースもクラス最大級の434リッターと十分にあるから、子どもがいるファミリーにもぴったりのクルマだ。遠出するときにも、お父さんは運転に飽きずに楽しくドライブできるから、家族でハッピーになれる。
Peugeot SUV 2008 GT Line
・車両価格(消費税込):338万円
・全長:4305mm
・全幅:1770mm
・全高:1550mm
・ホイールベース:2610mm
・車両重量:1270kg
・エンジン形式:直列3気筒DOHCターボ
・排気量:1199cc
・駆動方式:FF
・変速機:6速AT
・最高出力:130ps/5500rpm
・最大トルク:230Nm/1750rpm
・ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
・タイヤ前後:215/60R17
・WLTCモード燃費:17.1km/L
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