新型コロナで終了? 「若者の車離れ」教習所の混雑激化 メーカーも若者取り込みに本気?
近年では「若者のクルマ離れ」が叫ばれることも多くありますが、新型コロナ禍での移動の制限を受けたことで、状況が変化しつつあるようです。
「若者のクルマ離れ」脱却?
近年では「若者のクルマ離れ」が叫ばれることも多くありますが、その一方で新型コロナ禍で移動の制限を受け、クルマに再び注目する若者も増えているといいます。
日本の都市部では、網の目のように複雑に張り巡らされた鉄道網を持つ地域も存在。
数分に1本のペースで電車が来るような環境を目の当たりにすると、マイカーがなくても生活可能と考える人が一定数存在すること自体は、決して不自然とはいえません。
またクルマを所有すると、駐車場代をはじめ維持費も高額になりがちです。
しかし、2020年初頭から世界中で猛威をふるいはじめた新型コロナウイルスの感染拡大により、人々の日常が変化。
いわゆる「三密」を避けられる移動手段として、クルマが若者からも注目を集めはじめたと考えられます。
大学生の免許取得事情について、関東の私立大学スタッフは、「構内で合宿免許を受け付ける際は特別ブースが設けられるのですが、今年はGoToトラベルが合宿免許の対象(2020年10月31日まで)だったこともあり、相当な数が集まったことに驚きました。
“若者のクルマ離れ”や、免許をそもそも持っていない世代が多いなんて話を聞きますが、みんな本当は欲しいけれどお金が足りないのだと感じました」とコメントします。
また、近年ではトヨタの「キント」(新車サブスク)やホンダの「マンスリーオーナー」(中古車サブスク)をはじめ、メーカーが手掛ける諸費用コミコミのわかりやすいサブスクリプションサービスも増加。
初めてクルマを持つ若者でもわかりやすいサービス体系で、注目を集めています。
それではここで、かつてホンダがかつて販売した若者向けのクルマに関するクイズです。
“クリエイティブ・ムーバー(生活創造車)”シリーズの第4弾で、ホンダが1996年11月に発売したクルマは、次のうちどれでしょうか。
【1】NSX
【2】HR-V
【3】S-MX
【4】MDX
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正解は【3】の「S-MX」です。
S-MXはクリエイティブ・ムーバー第3弾として発売された初代ステップワゴンをショートホイールベース化。全長3950mmと4mを切るボディながら、1765mmの全高と低床フラットフロアにより広々とした車内スペースを確保したモデルです。
前席/後席ともにベンチシートを採用し、前席は左右独立してスライドが可能で、後席は300mmものロングスライドを可能としていました。前後のシートを倒すことで、セミダブルベッドのサイズに迫る完全フルフラット状態にすることも特徴です。
また右側に1枚、左側に2枚という変則的なドア配置を採用していました。
当時、S-MXは若者の「デートカー」として人気になりましたが、結局1代限りで2002年に生産を終了しています。
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近年発売される新車を見ると、若者向けのデートカーとして特筆すべき特徴を持った車種は見当たらず、老若男女に好まれるクルマづくりをおこなうメーカーが多い印象もあります。
今後、「若者向け」と銘打ってS-MXのように尖った個性を持つ新車は登場するのか、要注目です。
※クイズの出典元:くるまマイスター検定
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