ホンダ爆速SUV「タイプS」登場へ! アキュラ新型「MDX」が正式発表

ホンダが海外で展開する高級ブランドのアキュラは、「MDX」をフルモデルチェンジして2020年12月8日に正式発表しました。アキュラのフラッグシップSUVは、フルモデルチェンジでどのような点が進化したのでしょうか。

フラッグシップSUV「MDX」が4代目へ全面刷新

 ホンダが海外で展開する高級ブランドのアキュラは、フラッグシップSUVの「MDX」をフルモデルチェンジして2020年12月8日に正式発表しました。2022年モデルとして登場する新型MDXは、今回のフルモデルチェンジで4代目となります。いったい、どんな高級SUVとして登場するのでしょうか。

2020年12月8日(現地時間)に正式発表されたアキュラの新型「MDX」
2020年12月8日(現地時間)に正式発表されたアキュラの新型「MDX」

 今回登場した新型MDXは、アキュラが2016年に公開したコンセプトカー「アキュラプレシジョンコンセプト」と同じコンセプトでデザインされています。迫力ある五角形フロントグリルや、緻密でかつ大胆なフロントデザインなどが特徴です。

 ボディサイズは全長5039mm×全幅1999mm×全高1704mm。ホイールベースは2891mmで、いずれも先代モデルから拡大されています。

 内装では、アキュラ史上最大の12.3インチディスプレイのメーターが目を惹きます。10.5インチのフルカラーヘッドアップディスプレイも用意され、先進的な雰囲気を演出。

 インフォテインメントシステムはApple CarPlayとAndroid Autoといったスマートフォンとの連携機能にも対応。さらにAmazonAlexaも搭載されました。

 2列目シートにはクラス初のマルチファンクション・リムーバブル・ミドルシートを採用。3人がけできるベンチシートの状態と、シート中央を倒してアームレストにした2人がけの状態に加え、中央席部分を取り去れば3列目シートにウォークスルーすることも可能です。

 3列目シートの居住性も改良され、ヘッドルームが10mm、レッグルームが61mm、座席位置が床から51mm高くなっています。

 新型MDXではプラットフォームを刷新。スポーツセダン並の走行性能をターゲットとして開発されました。

 サスペンションは、フロントにはダブルウィッシュボーン、リアにはマルチリンクを採用。ボディ剛性も高められ、優れた乗り心地とハンドリングを実現しました。

 搭載されるエンジンは、最高出力294馬力・最大トルク362Nmを発揮する3.5リッターV型6気筒で、組み合わされるトランスミッションは従来モデルより1段追加された10速ATです。

 4WD仕様に搭載される「SH-AWD」は、リアのトルク容量は40%増加し、前後のトルク伝達は30%高速化。よりシャープな運転感覚を新型MDXにもたらします。

 ステアリングには、新しい可変ギア比ステアリングシステムを搭載。敏捷性の向上とスムーズで自然で正確なステアリングフィールを両立しています。

 走行モードとしてノーマル、スポーツ、コンフォート、スノーおよび個別の設定ができるようになっており、路面状況に応じて素早く切り替えることが可能です。

 また、2021年夏には、アキュラのSUVとして初となるハイパフォーマンスバージョン「タイプS」が追加される予定です。

 新型MDX タイプSは、専用の内外装が与えられるほか、新開発の3リッターV型6気筒ターボエンジンを搭載。最高出力360馬力・最大トルク480Nmを発揮します。あわせて、ブレーキの制動力も向上させました。

 ※ ※ ※

 新型MDXはFF仕様が2グレード、4WD仕様が4グレード展開です。

 価格は、FF仕様が4万6900ドルから5万1600ドル(日本円換算で約488万円から約537万円)、4WD仕様が4万8900ドルから6万650ドル(日本円換算で約509万円から約631万円)に設定されています。

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