バブリーな三菱「GTO」がいま新しい! 後期型が240万円で落札!!
バブル時代に三菱から登場した「GTO」は、当時はリトラクタブルヘッドライトを採用し大きなボディサイズもあって、公道での存在感は抜群だった。このバブルの申し子のようなGTOの現在の評価を、英国最新オークションで探ってみよう。
北米市場向けに開発された三菱「GTO」
いまとなっては、「GTO」と聞くと、鬼塚先生がいろんな無茶をしながら生徒と一緒に成長をしていく、「グレートティーチャー鬼塚」を思い出す人の方が多いかもしれない。
しかし国産車で「GTO」といえば、三菱「GTO」が、まず最初に思い出されるだろう。
●1999 三菱「3000GT」
GTOは、3リッターV6ツインターボの6G72型エンジンを搭載し、フロントに45%、リアに55%駆動力を配分する4WDシステムを採用。
全長4555mm、全幅1840mm、全高1285mmというサイズからもわかるように、低くて幅広いそのボディは空力面に優れていて、大きさによる扱いにくさは4WSシステムの採用でカバー。
そして1700kgを超える重量は、大排気量ターボによるトルクでカバーするという、削って強くしていくのではなく、足して強くしていくという、日本車というよりはアメリカ車のようなテイストを持ったスポーツカーだった。
それもそのはずGTOは、当時三菱が提携していたクライスラーに「ダッジ・ステルス」としてOEM供給することが決まっていて、北米市場での販売も考えられていた。そのためにGTOは、サイズも含めたアメリカ的なスポーツカーになったといっていい。
当然、このGTOも北米および世界で販売されていたが、そのときのネーミングは三菱「3000GT」となっていた。駆動方式は4WDだけではなく、販売価格が安いFFも用意され、エンジンはツインターボのほかにNAもラインナップしていた。
当時の日本での新車価格は、NAエンジンの4WDであるZ15A型が366万9000円、ターボ4WDであるZ16A型は438万4000円。マイナーチェンジを続けていった最終型では、NAの4WDが329万8000円、ターボ4WDは475万5000円、ターボ4WDの軽量モデルであるMRは437万7000円となっている。
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