ボルボ「V90」で約500kmの長距離ドライブ 改めて感じたステーションワゴンの魅力
重心の低いワゴンだからこそ可能な走りの切れ味
松本ICから国道158号線を西へ。だんだんと人里から離れるにつれて、水墨画のような幻想的な風景となるあたりは曲がりくねった道が続く。
そこでもアクセルレスポンスに優れるB6パワートレインと操縦安定性が高く、キビキビと走れるRデザインの足まわりの組み合わせの相性はバツグンだ。そして重心の低いワゴンだからこそ可能となる走りの切れ味の良さを楽しませてくれる。
安房峠の手前では、積もるほどではないが雪がちらちら舞っていた。見上げると山の上のほうはすでにだいぶ白くなっている。悠久のときを刻んできた山々のおりなす景色は幻想的だ。
そして、安房峠道路を通過して岐阜県へ。将来的に中部縦貫自動車道として飛騨方面とつながるのだが、まだまだ全線開通までは時間がかかりそうで、同じくしばしワインディングを楽しんでから、高山の昔ながらの景色を残す町並みを散策しつつ、お昼は名物の高山ラーメンを食す。
さらに、東海北陸道を北上し、岐阜の白川郷と並んで合掌造りで知られる富山の西南端に位置する五箇山の集落を見学した。
このあと、せっかくの機会なので、運転を交替して後席に乗ってみたところ、車内は広々としていて、乗り心地も良好であることを確認。重心が低いおかげで横揺れも少ない。
インテリアの質感も高く、大面積のガラスルーフのおかげで景色を満喫できるのもありがたい。ドライバーは疲れ知らずで運転を楽しめ、家族はより快適に移動することのできるクルマである。
金沢に着いたころにはあたりはすっかり暗くなっていたが、新しくできて間もないホテルのエントランスの照明の下であらためて目にしたV90の美しい姿に、あらためてホレボレ。
ボルボらしいアイデンティティも備えたエレガントなシルエットは、車高の低いステーションワゴンだからこそ、より伸びやかさや際立って見える。本当にスタイリッシュだと思う。
さらには、ボルボらしく見た目まで上質に仕立てられた広いラゲッジスペースは、任意で簡単に出せるパーテーションやゲートの開閉に連動するトノカバーなどの装備が付いているのも重宝する。
クルマが良いと、旅はより充足感のあるものとなるのはいうまでもない。
VOLVO V90 B6 AWD R-Design
・車両価格:884万円(消費税込)
・全長:4945mm
・全幅:1880mm
・全高:1475mm
・ホイールベース:2940mm
・車両重量:1780kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ+スーパーチャージャー
・排気量:1969cc
・駆動方式:4WD
・変速機:8速AT
・最高出力:250ps/5400-5700rpm
・最大トルク:350Nm/1800-4800rpm
・モーター最高出力:8kW/3000rpm
・モーター最大トルク:40Nm/2250rpm
・WLTCモード燃費:11.2km/L
・ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
・タイヤサイズ:245/45R18
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