これぞ大人の三輪車! 33台限定モーガン「スリーホイーラー」とは?
モーガンといえば、旧き佳き時代の伝統を継承してクルマを生産している英国メーカーだ。そのモーガンが2011年に復活させたスリーホイーラーが、2021年に生産が中止されることが決定しており、有終の美を飾る33台限定モデルがリリースされた。
2011年に復活した三輪車!
1909年の創業以来、現在まで親子3代にわたる家族経営を続けてきたモーガン。
生産台数を第一に意識するのではなく、良い製品を長く作ることでカスタマーの支持を得るのだという彼らの企業哲学、そしてここで紹介するスリーホイーラーの時代からスポーツカーに製品を特化してきた商品戦略が、常に多くのバックオーダーを抱え、多くのカスタマーを魅了する理由だと考えて間違いないだろう。
モーガンが、もっとも長く生産を続けているモデルといえば、1936年にデビューを飾った「4/4」にほかならない。しかし、それ以上にモーガンの作としてまずイメージされるのは、1910年にオリンピアモーターショーで発表された「スリーホイーラー」ではないだろうか。
スリーホイーラーとしては後発モデルであったものの、そのパフォーマンスは高く、さまざまなレースで好成績を残している。
1911年にセールスを開始したスリーホイーラーは、1939年まで生産されるが、1932年には新たにフォード製のエンジンを搭載した「Fシリーズ」も誕生。こちらは1952年まで20年近く生産され、惜しまれつつその生産を終える。
そのスリーホイーラーの復活が、突如として発表されたのは2011年のジュネーブ・ショーでのことだった。
搭載されたエンジンはS&S製のもので、これにマツダ製5速MTというトランスミッションがパワーユニットとなった。重量は550kg前後とみられ、0ー97km/h加速は4.5秒。最高速は185km/hとされている。
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