中古のトヨタ「ヴェルファイア」はいまが狙い目!? 複雑な中古車事情とは
新車市場では大差が生じるも…中古車市場では狙い時?
初代モデルが2008年から発売されているヴェルファイアは、中古市場でたくさん流通しているため、狙い目の個体が見つけやすくなっています。
もちろん中古車である以上、グレードや年式、程度によっても大きく異なりますが、ここでは、おおよその中古車平均相場を紹介していきます。
現在のヴェルファイアは、2015年に登場した2代目となりますが、まずは初代モデルを見てみます。
エントリーグレードの「X」であれば、走行距離10万キロ前後の車両が50万円程で販売。車体の状態を考えると、このあたりがもっとも安く購入できる価格帯とも考えられます。
また、当時の上級グレード「PLATINUMセレクション」になると、走行距離が20万キロ近くのものでも50万円程で販売。さらに、走行距離4万キロ前後の「Premium seat Edition」や「Z G Edition」「GOLDEN EYES」になると、300万円近くの値段で販売されていました。
それ以外に、ヴェルファイアはホワイト/ブラック系カラーの人気が高い傾向があります。
そのため、シルバー系のヴェルファイアを探すと、上級グレードでも比較的状態が良く、リーズナブルな価格のものが見つかるでしょう。
2代目の現行モデルで見てみると、「X」のガソリン車であれば、走行距離10万キロ程の車両でも、180万円から200万円位の販売価格が相場で、これが現行モデルの最安値でもあります。
また、「Z G Edition」になると、走行距離10万キロ程の車両が250万円程で販売。ほかにも、ハイブリッド車は、走行距離5万キロ前後の現行型「ZR」が300万円程度で販売されていました。
ヴェルファイアの中古車相場を見てみると、走行距離10万キロを超えなければ大きく値段が下がらないため、お買い得なクルマが見つからないと感じるかもしれません。
そんなヴェルファイアの中古車動向について、国産車専門の中古車バイヤーは次のように話しています。
「2019年まではアルファードとヴェルファイアでそこまで大きな差はなかったと思います。
しかし、2020年にアルファードの新車販売台数が伸びるにつれて、ヴェルファイアの販売台数が落ち込んだことが、中古車市場にも少なからず影響を及ぼしています。
実際に買取相場でも若干価格が下がっている印象を受けます。それでも、ライバルとなる日産『エルグランド』やホンダ『オデッセイ』よりは良い金額での買取状況です。
また、新車での人気が下がるとそれに比例して中古車の販売価格が下がることもあるので、今後は中古のヴェルファイアを狙うにはいいかもしれません」
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新車市場での販売台数(人気)」が落ち込んだことで、買取に影響が出ているものの、中古車市場でヴェルファイアを狙うにはチャンスなようです。
しかし、前出の中古車バイヤーは「今後、アルファードとヴェルファイアが統合して、ヴェルファイアの車名が消えるという噂が出ています。もし、統合されれば、新車販売が終了となったヴェルファイアの価格が高騰する可能性もあります。
少し事情は異なりますが、これまでもトヨタ『マークX』や『エスティマ』が生産終了した後では、中古車相場が高騰した事例もありますので、ヴェルファイアを狙うなら今のうちかもしれません。
また、最強では正規ディーラー系の認定中古車も多く流通しており、これらは中古車における故障などの不安要素を払拭してくれるため、探すのであればメーカーの認定中古車をオススメします」と話します。
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