なぜ道路標識に「ナビNG」 カーナビ過信はダメ? 裏道にハマる人続出な道路事情とは

過信し過ぎは禁物!「ナビを信じるな」という標識も!?

 しかし、カーナビの進化は思わぬ弊害を生み出しているようです。それは、「カーナビの過信」です。

 かつて、日本人の旅行者が海外旅行に行った際、現地のレンタカーのナビを信じた結果、道路から海に入るという事例がありましたが、これは本土から離れた離島を目的地に設定したことが理由のようです。

 極端な例ではありますが、知らない土地でカーナビを頼って運転してみたら、裏道に入ってしまって苦労したという経験は誰しもが持っているものではないでしょうか。

 こうした例をうけて、一部の地域では交通標識に「ナビを信じないようにしてください」という内容を表示している事例があるようです。

 最近、そうした交通標識がSNSで話題になりました。

 SNSの投稿によると、天橋立で有名な京都府宮津市を走る府道45号線の道路標識には、「カー・ナビゲーションの案内にかかわらず、国道へ進んでください」という表記が見られるそうです。

 宮津市から舞鶴市へ向かうには、海岸沿いを走る国道178号線を通るルートと、山間部を抜けていく府道45号線を通るルートがあります。

 道のりとしては山間部を抜けるほうが短いことから、一部のカーナビでは府道45号線を進めることがあるようですが、実際にはすれ違いができないほど道幅が狭い箇所もあることから、道路を管轄する当局からすれば国道178号線を通ってほしいという狙いがあるようです。

 宮津市や舞鶴市は、人口はそれほど多くないものの、天橋立や舞鶴港などの有名観光地をようすることから、年間を通して観光客の多い地域です。

 当然、慣れない場所での運転はカーナビに頼ることも多くなるため、地元の人が通らないような裏道、あるいは地元の人しか通らないような生活道路に迷い込む観光客が少なくないといいます。

 SNSにこの標識を投稿した男性は以下のように話します。

「当時、国道が観光渋滞で流れが悪かったので、多少道が悪くても早く舞鶴に抜けたいという状況で、この案内標識を発見しました。

 県道に分岐したところに見やすく設置されていたので、すぐにわかりました。また、そのまま進むと明らかに山越えしそうな地形だったのも助けになりました」

 なぜ写真を撮影しようと思ったかについては、「黄色の注意標識で道幅が狭いことを案内するのが普通というなかで、わざわざ青い標識で案内するのは珍しいと思ったのが撮影しようと思ったきっかけです」と話しました。

ナビによってはクルマが通れないほどの狭い道を案内する場合もある
ナビによってはクルマが通れないほどの狭い道を案内する場合もある

 カーナビは、日本のメーカーがけん引してきた分野です。近年では海外のナビアプリを使用する人も多くなりつつありますが、どちらもかつてに比べれば、その精度は飛躍的に向上しています。

 とはいえ、現在の技術では必ずしも実態に即した案内ができない場合もあります。

 あくまでもカーナビは補助的なものだということを認識し、過信しないようにすることが重要です。

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1件のコメント

  1. そもそもが会社にもよるがナビのルート選択の優先順位が決まっていて、きちっとユーザが設定しないと、多くが自動で最短時間優先で、高速道路・自動車道→国道→都道府県道→市町村道で市町村道から最短で高速道路・自動車道に行って目的地に一番近い場所まで高速道路・自動車道でそこから下がって道を選ぶから、1区間だけの高速とか大回りしたり、酷道を選んできたりとか結構ある。

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