なぜ日本未発売? トヨタ最強バン「ハイエース&プロエース」 異なる需要が要因か
新型ハイエースはなぜ日本で販売されない?
日本では、2019年末に送迎用ニーズに対応するべく「グランエース」が発売されました。
このグランエースは、前述の新型ハイエースをベースとしていますが、商用バンでは現行ハイエース(200系)のままです。なぜ、新型ハイエースは日本に投入されないのでしょうか。
新型ハイエースのボディサイズは、いくつかに分かれており、ロングボディが従来モデルより535mm長い6mに迫ります。
さらに、ショートボディでも従来モデルより570mm長い全長5265mmも拡大。全幅も従来のハイエースのワイドボディに対して70mmも広い1950mmとなっています。
これは海外市場で求められるニーズを反映したものです。そのため、現行ハイエースよりもボディサイズが大きくなるため、商用バンとしての積載性は向上するものの、日本の道路事情に合わなくなることもあり、現行ハイエース(200系)の販売が継続されているのです。
また、トヨタは新型ハイエースの日本発売について、次のように説明しています。
「新型ハイエースは新興国を中心とした国・地域に順次投入していきます。
市場環境が異なる日本においては従来モデルのハイエースを継続していきます」
※ ※ ※
このように、日本市場とは異なるグローバル市場では、それぞれに適したモデルが投入され、同じ車名でも中身は別物ということはあります。
トヨタのコンパクトカー「ヤリス」では、2020年に日本や欧州で発売された新型「ヤリス」とは別にアジアでは先代をベースとしたモデルや、北米ではマツダのコンパクトカー「マツダ2」のOEM車として展開されているのです。
ハイエース自体の注目度は高いものの、大きなボディサイズの新型ハイエースが日本に投入される可能性は低いかもしれません。
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