志が高いけど値段も高くて売れなかった!? ハイブリッドのエコ珍車3選
アイデアは良かったものの売れなかった軽自動車初のハイブリッド車とは
●スズキ「ツイン ハイブリッド」
欧州発のマイクロカー、MMC「スマート」(後にスマート「フォーツー」に改名)のヒットを受け、スズキは2003年に軽自動車のマイクロカー、スズキ「ツイン」を発売。
一般的に軽自動車のボディサイズは規格内ギリギリに拡張して設計されますが、ツインはシティコミューターとしての使われ方を想定して、全長はわずか2735mmの2シーター車でした。
デザインはとにかく「丸」を強調する意匠で、ヘッドライトやテールライトも丸く、全体のフォルムもコロッとしています。
さらにツインには市販軽自動車初のハイブリッド車がラインナップされました。
ハイブリッドシステムは、エンジンとトランスミッションの間に薄型モーターを配置して、加速時などにエンジンをアシストするパラレル式を搭載。
バッテリーは12Vのオートバイ用小型鉛電池を16個直列につなぎ、リアに搭載して、192Vの電圧でモーターを駆動していました。
アイドリングストップシステムも採用され、燃費は34km/L(10・15モード)と低燃費を実現しましたが、ガソリン車の価格は49万円(5MT、消費税含まず)からと低価格だったのに対し、ハイブリッド車は129万円(消費税含まず)からと非常に高価でした。
小さいことのメリットよりも2人乗りのデメリットのほうが大きかったためか販売は低迷し、わずか2年8か月でツインは販売を終了。いまではツイン ハイブリッドは稀代の珍車です。
※ ※ ※
初代プリウスが発売された時には、これほどハイブリッド車が普及するとは、だれも予想できませんでした。赤字覚悟といわれたプリウスでさえも、同クラスのガソリン車よりも50万円以上高額だったからです。
いまでは100万円台で高性能なハイブリッド車が入手可能ですから、技術の進歩は目覚ましいものがあります。
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