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トヨタはグローバルモデルでも日本優先? ガラパゴスな軽は海外からは羨ましがられる?
米国や欧州優先な自動車市場ですが、日本を優先とするケースも存在します。
とくに最近のトヨタは、グローバルモデルにも関わらず日本で先行発売することもあります。
例えば、コンパクトカー「ヤリス」は2019年10月16日に日本で世界初公開。発売も2020年2月10日に発売。
一方、同じヤリスの販売で重要な地域の欧州では、2020年7月27日に詳細な情報を公開するとともに発売しました。
また、ヤリスの派生車となる「ヤリスクロス」は、世界初公開の発表自体は、ジュネーブモーターショー2020を予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で開催中止となったことで、オンライン上にて2020年4月23日に欧州と日本で同時に世界初公開。
ただし、日本での発売は同年8月31日だったのに対して、欧州では2021年半ばの発売を予定しています。
さらに、「ハリアー」は日本で2020年4月13日に初公開され、同年6月17日に発売していますが、米国では同年5月18日に「ヴェンザ」と車名変更をして発表、9月に発売しました。
このように、ほかの国産メーカーとは異なり、昨今のトヨタは日本市場への投入を米国や欧州と同等もしくは優先しているのです。
最近のトヨタでは日本優先な傾向も見られますが、それでも市場規模や話題性のある米国や欧州発表・発売が先行する傾向は大きく変わりません。
しかし、海外ユーザーからは日本が「羨ましい」という声も出ているといいます。
それは、日本独自規格の「軽自動車」の存在です。軽自動車は、日本の道路事情に合わせてボディサイズやパワートレインが定められています。
近年では、軽自動車の性能がコンパクトカー(海外ではAセグメント・Bセグメント)並みに向上したことや、日本人の性格に合わせた使い勝手の良さなどが海外でも注目されているのです。
とくに、軽トラックは海外で定番のピックアップトラックより小柄ながら機動性が高く、多少の悪路でも問題なく走破出来るほか、日本製という信頼度の高さから日本から輸入するユーザーも増えているといいます。
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国や地域によって専用モデルが存在しますが、それらはその地域の文化やニーズに合わせて開発・投入されており、日本に投入されない理由も分かります。
しかし、日本にも少なからずニーズが存在するにも関わらず、米国や欧州より遅れて投入されるのは、国産メーカーのお膝元としては悲しい限りです。
もちろん、各メーカーそれぞれの事情はあるにせよ、先行発表する際に日本向けのアナウンスもあるだけでも、日本のユーザーは高い関心を集めるため、実際の投入時までの購入熱を冷めさせないためにも、日本へのリップサービスはあったほうが良いのかもしれません。
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