かなり無理矢理なモデルもあり!? 超個性的なステーションワゴン5選

日産のおもしろすぎるステーションワゴンとは

●日産「マーチBOX」

デザインは無理やり感が強く違和感ありすぎな「マーチBOX」
デザインは無理やり感が強く違和感ありすぎな「マーチBOX」

 1982年に発売された日産初代「マーチ」はグローバルカーとして開発された、新世代のFFコンパクトカーです。

 初代は国内外でヒット作となり、1992年に2代目が登場。3ドアハッチバックと5ドアハッチバックに加えてカブリオレが設定されるなど、多彩なボディバリエーションを展開。

 外観のデザインも直線基調だった初代に対し、曲面を多用したやわらかなフォルムに一新されました。

 そして1999年には派生車として、コンパクトステーションワゴンの「マーチBOX」が登場。マーチBOXはスタンダードな5ドアのマーチをベースに、ホイールベースはそのままで、ステーションワゴンに仕立てるために荷室部分を240mmほど後ろに延長したかたちです。

 さらに屋根を25mm高くすることで広い室内空間を確保するとともに、ステーションワゴンらしく広い荷室を実現するなど、使い勝手を向上。

 また、マーチBOX専用装備として、折りたたんだリアシートと荷室の段差を無くすために「ダブルフォールディングシート機構」が採用されました。

 搭載されたエンジンはベース車と同じ1リッターと1.3リッターの直列4気筒で、トランスミッションは1リッター車が4速AT、1.3リッター車がCVTです。

 マーチBOXは優れたユーティリティを持つコンパクトステーションワゴンでしたが、ヒットすることなく3代目マーチの登場とともに2002年で生産を終了。3代目以降では、設定されていません。

日産・マーチBOX の中古車をさがす

●日産「ブルーバード オーズィー」

斬新かつスタイリッシュなフォルムが特徴の「ブルーバード オーズィー」
斬新かつスタイリッシュなフォルムが特徴の「ブルーバード オーズィー」

 日産は1976年にオーストラリアで現地法人を立ち上げ、生産を開始。日本国内と同じモデルだけでなく、オーストラリア独自の車種も生産していました。

 そのなかの1台が、1987年に発売された日産8代目「ブルーバード(U12型)」の派生車「ブルーバード オーズィー」で、1991年に限定モデルとしてオーストラリアから日本へ輸入・販売されます。

 ボディはステーションワゴンタイプでしたが、日産はブルーバードの5ドアハッチバック車とアナウンス。外観は8代目ブルーバードに準じたフロントフェイスに、ロングルーフに傾斜のついたリアハッチという現在のクーペワゴンを先取りしたようなスタイリッシュなモデルです。

 エンジンは日本仕様専用に2リッター直列4気筒DOHCを搭載し、前後バンパーのアンダースポイラー、サイドステップ、リアハッチのスポイラーが装着されるなど、スポーティに仕立てられました。

 ユニークなスタイルで使い勝手も良いモデルでしたが、当時の日本では人気とはならず、ブルーバード自体のフルモデルチェンジもあって、当初の予定どおり3か月ほどで販売を終了。

 販売台数も現存数も少ないため、いまではかなり希少なモデルとなっています。

※ ※ ※

 国産ステーションワゴンは減少してしまいましたが、近年は復活の兆しもあります。

 たとえば、2019年に発売されたトヨタ「カローラツーリング」は現在も好調なセールスを続けており、2020年6月に発売された2リッターエンジンを搭載する500台の限定車「2000 Limited」は、短期間で完売したほどです。

 ステーションワゴンはセダンに匹敵するドライビングプレジャーを持ちながら、荷物もたくさん積めるユーティリティの高さも併せ持っており、もっと人気が出ても不思議ではありません。

 しかし、一度消滅したモデルを復活させるには相当なニーズがないと厳しいと考えられるため、現状では国産ステーションワゴンの劇的な増加は期待できないでしょう。

日産・ブルーバード の中古車をさがす

【画像】面白いモデルもアリ! 個性的なステーションワゴンを見る(18枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュース編集部

【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー