パワー競争の果てに誕生! 最強の軽自動車3選
世界初となるハイメカエンジンを搭載したモデルとは
●三菱「ミニカ ダンガンZZ」
ターボエンジンで先行していた三菱ですが、前出のアルトワークス、ミラ TR-XXの台頭により、パワー競争では後塵を拝していました。
そこで、三菱は1989年に発売された6代目「ミニカ」に、550cc時代最後の切り札として、高性能モデルの「ミニカ ダンガンZZ」をラインナップ。
搭載されたエンジンは550cc直列3気筒SOHCの「3G81型」をベースに、1気筒あたり吸気3本、排気2本のバルブを持つ、量産自動車では世界初のDOHC5バルブ自然吸気と、DOHC5バルブターボを設定。
ターボ仕様の最高出力はライバルに並ぶ64馬力を発揮し、最高回転数は9000rpmを達成し、実際の性能は1リッターターボ車に迫る加速力を発揮するほどパワフルでした。
外観ではボンネットのエアスクープやリアスポイラー、3本出しマフラーで高性能さをアピールします。
なお、1990年には660ccへと軽自動車規格が改正されたため、550ccのミニカ ダンガンZZは、わずか1年ほどの生産で終了したことから、いまでは希少なモデルです。
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アルトワークスから続く軽自動車の64馬力自主規制ですが、未だに解除される動きはありません。登録車の280馬力規制は2004年に撤廃されていますが、軽自動車では現在も続いており、その理由はなんなのでしょうか。
あるメーカーの担当者の見解によると、軽自動車は日本独自規格のため、海外メーカーのクルマと競合しないことから、登録車のような国内外の馬力格差が存在しないこと。
また、安全面を考えた場合、馬力が上がっていくとボディ剛性や安全装備などが登録車と同レベルになる必要があり、登録車とのサイズ感や価格での差別化が難しくなるからといいます。
もし、馬力規制が撤廃されると、軽自動車そのものが必要なくなる可能性もあるようです。
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