コロナ禍で車中泊ニーズ急増! 自動車メーカーが手掛けるキャンピングカー事情とは

今後、自動車メーカーはどう動く?

 キャンピングカー関連の販売促進イベントは全国各地で定期的におこなわれ、どの会場でも買う気モードで初めてキャンピングカーに触れる人たちが増えているように思えます。

 こうしたなかで気になるのは、自動車メーカー各社の今後の動きです。

車中泊できる日産「セレナ マルチベッド」
車中泊できる日産「セレナ マルチベッド」

 たとえば日産は、子会社のオーテックジャパンを通じて「NV350キャラバン」に車内泊にニーズに呼応した「マルチベッド」を2020年9月24日発表の一部改良から新設定。

 これに合わせて、最大2泊3日無償貸出する「日産のクルマで“車中泊”の旅に出よう!」というTwitterキャンペーンを展開しました。

 なお「セレナ」にもベッドを備えた「マルチベッド」がラインナップされています。

 トヨタの場合、神奈川県の大手販売店であるトヨタモビリティ神奈川が、ハイエースベースの「キャンパー・アルトピア―ノ」や「ハイエースキャンパー」を自社製品として販売しています。

 またホンダは、公式サイトに「Hondaキャンプ」というコンテンツを作成。「CAMP+CAR」として、各モデルでキャンプをする場合の装備品や、車中泊でのクルマの使い勝手を紹介しています。

 このように、自動車メーカーや正規新車販売店は、新車の保証や製造物責任法(PL法)を十分に考慮したうえで、車中泊で快適に過ごせるモデルの開発や販売をおこなっているのが実情です。

 そのため、ポップアップルーフなどの大掛かりな車両改造には対応していません。

 ただし、時代を振り返ってみると、チューニングカーの分野では、市場が大規模化したことで自動車メーカー各社がハイパフォーマンスなモデルを製造販売するようになりました。

 ウィズコロナからアフターコロナ時代に向けて、自動車メーカーのキャンピングカーに対する考え方が大きく変わる可能性は否定できないと思います。

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Writer: 桃田健史

ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。

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