復活が決定した「ブロンコ」の初代は、どのようなクルマだった?

2020年7月にフォードは「ブロンコ」を新たにリリースすることを発表した。日本でも根強い人気のあるブロンコのなかでもアーリー・ブロンコと呼ばれる初代モデルは、現在どれくらいの市場価値があるのか、最新オークションで検証してみよう。

「ブロンコ」復活が決定したいま、初代を振り返ってみよう

 アメリカのフォードは、2020年の7月に、1996年以来生産を中止していた「ブロンコ」の新型モデルの生産再開を発表した。

 初代ブロンコは、1966年のデビューで、まさに現在に続くSUVの起源のひとつともいえるモデルだ。以後ボディサイズを変更するなどして、最終的には第6世代まで進化して生産が継続されていた。

現在に続くSUVの起源のひとつともいえる初代「ブロンコ」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's
現在に続くSUVの起源のひとつともいえる初代「ブロンコ」(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 先日開催された、RMオークションの「エルクハート」。コレクションに出品されたブロンコは1967年式で、アメリカ車ファンの間ではアーリー・ブロンコとも呼ばれる貴重な初代モデルだ。

 セカンド・ジェネレーション以降のブロンコが、「F100トラック」と共用のシャシを採用し、大型化を図ったことを考えると、アーリー・ブロンコのボディは非常にコンパクトで使い勝手の良いものに見える。

 しかし1969年にシボレーから「ブレーザー」が登場したことで、ブロンコもさらに余裕のあるボディサイズと強力なエンジンが求められ、フルモデルチェンジがおこなわれることになる。

 出品車のディテールを詳しく見てみよう。まずそのボディは、当時ロードスター、ピックアップ、ワゴンの3タイプが用意されたなかで、もっともラグジュアリーな仕様となるワゴンである。

 実際の販売台数も、このワゴンがもっとも多く、ロードスターが698台、ピックアップが2602台であったのに対して、ワゴンは1万930台を販売している。

 それでもデビュー翌年にして、販売台数は若干の落ち込みを見せていたから、ライバルモデルの存在はブロンコにとってかなり大きな脅威だったのだろう。

 搭載されたエンジンは、初期には170立方インチ(2.8リッター)の直列6気筒で、最高出力は105ps。オプションとして200psの289立法インチ(4.7リッター)のV型8気筒、205psの302立方インチ(4.9リッター)のV型8気筒が用意された。

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