超高級車や超質素なモデルもあり!? 珍限定車5選
超シンプルなモデルとゴテゴテに手が入れられた限定車
●日産「MUJIカー1000」
「無印良品」といえば、生活雑貨から食料品、衣類など幅広い品目を販売している店舗ですが、シンプルなデザインや素材の良さを生かした商品が特徴です。
この無印良品と日産がコラボして、2001年に共同開発した「MUJIカー1000」を発売しました。
MUJIカー1000は2代目「マーチ」の3ドアハッチバック、1リッターエンジン車をベースに製作され、1000台の限定販売とし、無印良品のホームページを通じて予約受け付けするという販売方法を採用。
納車までのプロセスは、通常のモデルと同じく、日産ディーラーの店舗でおこなわれ、保証や整備も同様です。
外観はマーブルホワイトの専用ボディカラーに、塗装されていない素地のバンパー、専用デザインのフロントグリル、ブラックの電動格納式ドアミラーなど、無印良品が販売する商品のコンセプトと同様に、余計な加飾を排除したシンプルさが重視されました。
また、内装もオーディオやエアコン、両席エアバッグなど必要最低限の装備を搭載。価格は93万円(消費税含まず)と非常に安価に設定されました。
ちなみに、MUJIカー1000の売買契約が成立すると、無印良品オリジナルの14型折りたたみ自転車がプレゼントされる特典があり、さらにお得感があったようです。
●三菱「パジェロジュニア フライングパグ」
かつて、三菱が販売していたコンパクトSUVの「パジェロジュニア(後に『パジェロイオ』に改名)」と、軽自動車の「パジェロミニ」は、RVブームの背景から「パジェロ」の弟分というポジションで人気となりました。
そして1997年には、三菱の販売チャネルである「カープラザ」設立20周年キャンペーンの一環として、パジェロジュニアをベースにしたカスタマイズカー「パジェロジュニア フライングパグ」が発売。
フライングパグの外観は1940年代のクラシックカーをモチーフにデザインされ、とくにフロントセクションすべて専用デザインとなっているなど、かなりの力作です。
内装も木目調パネルのインパネまわりや、ビニールレザーのシート、黒基調の内装色とするなど、シックな印象となっています。
しかし、キャビンのデザインは標準のパジェロジュニアのままだったため、全体のバランスにかなりの違和感があり、限定1000台ながらプレミアが付くほどの人気車になることはありませんでした。
なお、大規模な改造が施されていたにもかかわらず、価格は175万円(消費税含まず)からと、かなりのバーゲンプライスだったといえます。
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近年は高性能モデルの限定車の人気が非常に高く、発表や発売と同時に即完売というケースが散見され、中古車価格の高騰を招いてしまっているのが現状です。
一方フェラーリは、限定モデルはお金があっても買うことができず、選ばれた人しか買うことができない方法が取られています。
しかし、そうしたモデルでも数年後にはオークションに出品され、新車価格以上で取り引きされているため、本質的には投機の対象です。
こうした品薄商法は本当にほしい人が買えないという問題もありますが、ブランドの価値を維持するためには必要な手法なのかもしれません。
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