今年のNo.1カーはどれ? 過去3年実績と今年の台数から見る傾向とは

2020年の登録車No.1はあのクルマ?

 では、2020年1月から10月までの累計ではどのような順位になっているのでしょうか。

 現時点での1位は、ヤリスの11万4647台です。ヤリスは前述のとおり2020年2月に発売されたトヨタのコンパクトカーで、それまで国内で販売されていた「ヴィッツ」の後継モデルにあたります。

 最大の特徴は、ハイブリッド車のWLTCモード燃費で世界トップクラスとなる36.0km/Lを達成したことです。

 次点では、同じくトヨタの「ライズ」が10万6499台を記録して現時点で2位。ライズは、ダイハツ「ロッキー」のOEM車となります。

 特徴的なのは、全長4m以下のボディサイズながら余裕のある室内・荷室空間を実現していることが評価されているようです。

 3位は、カローラの10万834台。前述のとおり2019年9月に12代目へとフルモデルチェンジしたことが大きく影響しています。

 また、これまでの売れ筋プリウスを凌ぐ燃費性能、ワゴンの使い勝手に加えて、プリウスよりも価格帯が安く抑えられている点などが高評価なようです。

 そして、フィットが8万4323台を記録して現時点で4位にランクイン。2020年2月のフルモデルチェンジでは、燃費性能は正常進化しているほかに従来のグレード展開を廃止し、ユーザーのライフスタイルに合わせた5つのタイプを設定したことで、幅広いユーザーを獲得しました。

 首都圏のトヨタ販売店スタッフは次のように話します。

「最近は、ヤリス、ライズ、カローラ、ハリアー、ヤリスクロス、アルファード、ルーミーというさまざまなボディタイプがバランスよく売れています。

 そのため、例えばヤリスを見に来られたお客さまが最終的にはヤリスクロスを購入するなど、お客さまのニーズに応えられるラインナップがあることは強みだと思います」

王者プリウスの座を奪還するべく、奮闘するカローラだが、ヤリスやライズというトヨタ内の強敵が立ちはだかる
王者プリウスの座を奪還するべく、奮闘するカローラだが、ヤリスやライズというトヨタ内の強敵が立ちはだかる

 このように、コンパクトモデルかつ低燃費、低価格といった要素が売れている背景にあるようです。

 なお、アルファードは1月から10月の同期間で7万2677台を記録するなど、高価格帯ながら売れている異様な存在ともいえます。

※ ※ ※

 2020年の販売台数は、現状で9万台を超えているヤリス、ライズ、カローラとなり、ヤリスには8月31日に発売されたヤリスクロスや9月のGRヤリスも含まれるため、年間王者の座はヤリスになる可能性が高いようです。

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