往年の名車が蘇った!? 車名が復活したクルマ3選

かつてホンダの軽乗用車で主力車種だった名前も復活!

●ホンダ「ライフ」

中国仕様の「フィット」をベースとした新型「ライフ」
中国仕様の「フィット」をベースとした新型「ライフ」

 1971年に発売されたホンダ初代「ライフ」は、大ヒットした「N360」の後継車としてデビューした、360cc水冷エンジンを搭載した軽乗用車です。

 その後、ホンダは一旦軽乗用車の製造から撤退しますが、1985年に550ccの軽ボンネットバンの初代「トゥデイ」を発売したことで、乗用車タイプの軽自動車市場へ本格的に復活。そして、1997年に2代目となる660ccの「ライフ」を発売します。

 2代目ライフは2代目トゥデイと主要なコンポーネンツを共有したトールワゴンタイプのモデルでしたが、軽乗用車のボディサイズの規格が変わる直前に発売されたことで、わずか1年半ほどで生産を終了するという、異常なほど短命に終わります。

 しかし、1998年には新規格に対応した3代目が発売されたので、販売が途切れることはありませんでした。

 2003年には4代目が登場。外観のデザインを一新しただけでなく、エンジンやトランスミッション、サスペンションなどを新開発としたことで、乗り心地やドライブフィールの質感が飛躍的に向上。

 そして、2008年に発売され、ライフで最後のモデルとなった5代目は、運転のしやすさをとくに追求したモデルです。

 プラットフォームを一新し、4代目よりも高くなった全高と視界の良さで、室内空間は広く感じられる作りになっていました。

 また、前方/側方/後方のすべてにおいて、車両感覚が掴みやすい視界と見切りの良さを実現し、運転に不慣れなユーザーにも人気を博します。

 発売時には上級グレードに、軽自動車初のバックモニター付オーディオを標準装備し、駐車時にハンドル操作アシストがおこなわれる「Hondaスマートパーキングアシスト・システム」も搭載するなど、安心・安全を高めていました。

 その後のマイナーチェンジで安全性や快適性向上のために装備の充実を図り、後継車の「N-WGN」登場後の2014年に生産を終了。

 そして、2020年10月15日に6年ぶりにライフは復活しました。新型ライフはホンダの中国の合弁会社である東風ホンダから販売されるコンパクトカーで、もうひとつの合弁会社である広汽ホンダが販売する中国仕様の「フィット」の兄弟車です。

 外観は、基本的には日本仕様のフィットに準じていますが、フィットがつるっとしたフロントグリルを採用(クロスター除く)しているのに対し、新型ライフはスタンダードモデルでもブラックのフロントグリルが装着され、差別化が図られています。

※ ※ ※

 過去に使っていた車名を復活させる理由は、ふたつあるようです。ひとつは知名度が高いということで、スターレットの復活は、まさに知名度の高さが理由とされました。

 もうひとつの理由は登録商標の問題で、新たな車名を登録するための労力や時間を考えたら、過去に登録した車名を復活させるのが合理的でしょう。

 なかでもユニークなのが、ホンダとスズキで、どちらも4輪車と2輪車を製造するメーカーですから、ホンダ「ジェイド」やスズキ「ハスラー」は、4輪車と2輪車の両方で使われています。

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1件のコメント

  1. できればスイフト(三菱ミラージュスイフト → スズキスイフト)を取り上げて欲しかったです。
    (商標問題はなかったのでしょうか?)
    あと、三菱エクリプス(クロス)とホンダバモス(バモスホンダ)も・・・。

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