衝撃の登場から10年 日産「ジューク」人気爆発も2代目は日本未発売なぜ?

9年ぶりの全面刷新、2代目ジュークの魅力とは

 2代目ジュークは、初代モデルのデザイン的な特徴でもある丸形のヘッドライトを採用しています。

 また、機能面では日産の先進技術「プロパイロット」が新たに採用されました。

 プロパイロットとは、先行車を検知して追従する機能やハンドル操作を支援するもので、クルマだけでなく歩行者や自転車も認識する衝突被害軽減ブレーキ「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」などで構成される運転支援機能です。

 2代目ジュークのデザインは、ヨーロッパ日産のデザイナーたちによって手を加えられました。ボディサイズは全長4210mm×全幅1800mm×全高1595mmと、初代ジュークと比べてひと回り大型化。

 これにより、後席のニースペースは5.8cm、ヘッドルームは1.1cm拡大され、荷室容量は約20%拡大した422リッターとなるなど実用性が大きく向上しています。

 パワートレインは、最高出力117馬力を発揮する3気筒1リッターターボが搭載され、6速MTと7速DCTのいずれかが組み合わされます。

初代ジュークと2代目ジューク。
初代ジュークと2代目ジューク。

 初代ジュークの特徴を上手く継承した2代目ジュークでしたが、なぜ日本には導入されないのでしょうか。日産は次のように説明します。

「ジュークを日本に導入するかどうかについて検討はしておりましたが、ジュークはデザインは優れているものの、後席や荷室の狭さが日本のユーザーには適していないのではないかと考えました。

 一方でキックスは、後席も荷室も広く確保しており、デザイン性だけではなく実用性も兼ね備えています。

 そのため、日本には新型キックスを導入し、後席や荷室の広さよりもデザイン性を重視する傾向がある欧州ではジュークを販売しています」

※ ※ ※

 日本のコンパクトSUV市場では、直近で前述のキックスを始めトヨタ「ライズ」や「ヤリスクロス」、ダイハツ「ロッキー」、マツダ「CX-30」「MX-30」など国産各社が続々と新型モデルを投入しています。

 これらに共通するのは、コンパクトながら室内空間の快適性や使い勝手の良さです。

 そのため、日産の説明と同じくジュークよりも広く使い勝手の良いキックスが日本には適しているため、今後もジュークの日本導入は難しいかもしれません。

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1件のコメント

  1. そもそもこの車のコンセプトは30代独身男性で普段は1人乗りの車だったはずで、後席が狭いとかいう人間に売るべき商品ではないわな。
    大抵こういう話なると、車が大型化して格好が悪いと言って売れなくなることが何度もあったことを覚えてないのかね?

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