ネットで買えば1万円前後!? 格安ドラレコって使えるの? 自分で取り付けてみた
取り付けは簡単! コード類を上手に隠せるかがポイント
筆者(金田ケイスケ)が選んだのは、国産メーカーであるケンウッドの「DRV-340」という1カメラタイプです。フルハイビジョンで撮影でき、電源はシガーソケットから取るスタンダードなもので、ネット通販での価格は約1万円でした。
1カメラタイプのドラレコの装着はいたって簡単です。フロントウインドウの上部20%の範囲で、ルームミラーである程度隠れ、運転の妨げにならない場所に付属のブラケットの両面テープで設置するだけです。
あとはブラケットに本体を取り付け、電源を入れてモニターで確認しながら角度を微調整します。取扱説明書によると「地上6:空4」程度の割合になる画角を推奨していました。
その前に、ドラレコ装着で忘れてはいけないのが、本体を動かす電源をどこから確保するかということです。
今回入手したドラレコには、シガーソケットにつなぐシガープラグコード(3.5m)が付属されており、センターコンソール上のシガーソケットに繋げば設置完了です。
ただし、センターコンソールが使えなくなるばかりか、コードが車内にむき出しになるので、かなり邪魔な存在だといえます。
そこで前出のガレージヴィレの中村氏からのアドバイスで、付属のシガープラグコードを経由してヒューズボックス内のヒューズから電気を分配させる方法で電源を確保することにしました。
この方法には、付属のシガープラグコードだけでなく、ヒューズとつなげるための「電源ソケット(DC12Vのもの)」と「平型ヒューズ電源(ヒューズから電気を分配するためのもの)」を追加購入する必要があります。こちらはカーグッズ量販店でもネットでも購入できますし、両方合わせて1500円程度で済みました。
本体の設置場所を確定させたら、次はヒューズボックスから電気を分配させても問題ないヒューズを選び、分配用ヒューズに差し替えます。今回はシガーソケットのヒューズ分配タイプに差し替えました。
ちなみにヒューズボックスの設置場所は、運転席下部やグローブボックス内など、車種によって違います。クルマの取扱説明書に明記されているので、確認してみてください。
今回のドラレコ装着で1番の見せ場が「分配ヒューズから出ているコードと電源ソケットのコードをいかに上手に隠せるか」という点です。
運転席脇のパネルを開けてAピラーの内張りも取り外します。大ごとのように見えますが、じつはAピラーの内張りははめ込んであるだけの場合が多く、意外にあっさり取り外すことができます。このなかにコードを通していくことになります。
分配ヒューズからのコードと電源コードを接続し、ドラレコ本体の電源が確保できたかを確認できれば、あとはパネルを戻すだけです。むき出しだったコードも、内張りの隙間にグイグイ押し込んで隠すことができました。
装着後にテスト走行して、ドラレコの映像を確認してみます。記録された映像はHD画質で、夕方から夜にかけての走行でも前走車のナンバーがしっかり認識できました。ドラレコ本体に内蔵されたGPSにより、映像には時刻や緯度経度、自車の速度まで記録されています。
1万円前後のドラレコでもこれだけの画質であれば、トラブルが発生したときの状況証拠として十分使えそうです。
また、駐車中の衝撃を感知して自動で映像を記録する「駐車待機モード」も設定できますが、その場合は分配ヒューズを「常時電源(ハザードランプなど、エンジンがOFF状態でも通電している電源)」にする必要がありますが、中村氏いわく、「バッテリー上がりの原因なる可能性も高い」とのことです。
駐車中のイタズラが心配な場合は「駐車待機モード」を活用してもいいのですが、走行中の映像記録だけで十分だと思われる場合は、走行に関係のないヒューズから電源を分配するのがいいようです。
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今回、実際にドラレコを装着したことで、いざというときの安心感が高まりました。この安心感が1万円前後で得られるなら、決して高い買い物ではないと思いました。
いつ自分が事故や事件に巻き込まれるか分からない現在、自衛手段として有効なドラレコ。より安心して走行するためにも、ドラレコ装着を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事では全く触れられていないが、大きな落とし穴が電磁波(ノイズ)対策。国産メーカーの製品はカタログにも記載されているものがほとんどだが、海外安物製品はノイズがダダ漏れ。結果として、GPSの受信感度が落ちてカーナビが狂う、地デジが受信できなくなるなど、録画以外の部分で影響がでてしまう。
価格だけで購入して後悔した人も多いので、そこをきちんと紹介してほしかった。