「アイサイトX」が爆売れ!? スバル新型レヴォーグは最上級モデルが一番人気な訳
スバル新型「レヴォーグ」を先行予約でオーダーした人の93%が高度運転支援システム「アイサイトX」を選択しました。アイサイトXに人気が集まっているのは、なぜなのでしょうか。
9割超が「アイサイトX」を装着!? 一体なぜ?
スバルのステーションワゴン「レヴォーグ」がフルモデルチェンジし、2020年10月15日に発表されました。
同年8月20日から先行予約を開始していた新型レヴォーグですが、高度運転支援技術である「アイサイトX」の人気が予想以上に高かったようです。
先行予約がおこなわれていた約2か月で、新型レヴォーグは8290台のオーダーを受けました(10月14日時点)。
そのなかで、93%ものユーザーが、「アイサイトX」を装着した「EX」グレードを選択していることが明らかになっています。
新型レヴォーグのグレード構成は、ベーシックな「GT」、装備が充実した「GT-H」、最上級の「STIスポーツ」があり、さらにそれぞれに「アイサイトX」を装着する「EX」系グレードが設定された、全6グレードとなります。
EX系グレードと標準グレードの価格差は、いずれも38万5000円。標準グレードはオーディオレス仕様となっており、オプションでオーディオやナビゲーションを追加することになります。
新型レヴォーグの先進的なコクピットを成形する要素のひとつとなっている11.6インチセンターインフォメーションディスプレイをメーカーオプションで装着することは可能ですが、その価格は27万5000円です(コネクティッドサービス[SUBARU STARLINK]や前側方警戒アシストなども含まれるセットオプション)。
あと10万円を追加で払えば最先端の安全装備も手に入るわけですから、多くの人がEXグレードを選択しているのも納得できます。
なお、スバルの運転支援技術の代名詞ともいえる「アイサイト」を最初に搭載したのは「レガシィ」です。このときも10万円という手頃な価格設定としたことで、アイサイトの普及に大きく貢献したといわれています。
新型レヴォーグから搭載されるアイサイトXは新開発の高度運転支援システムで、一定の条件を満たした自動車専用道路において、安心で快適な運転を支援する仕組みです。
渋滞時(0km/hから約50km/h)に手放し運転を可能とする「渋滞時ハンズオフアシスト」や、停止状態からスイッチ操作をすることなく発進する「渋滞時発進アシスト」、進入するカーブに合わせて適切な速度に制御する「カーブ前速度制御」、料金所の手前で、ETCゲートを安全に通過できる速度まで減速し、通過後はセット車速まで加速する「料金所前速度制御」などを実現。
さらに、自動車専用道路での高速走行時(約70km/hから約120km/h)に、ドライバーが方向指示器を操作するとステアリングを制御して車線変更のアシストをおこなう「アクティブレーンチェンジアシスト」や、ドライバーに異常が発生したと判断されたときに減速・停止し、ハザードランプやホーンで周囲に知らせる「ドライバー異常時対応システム」も搭載されています。
これらの先進安全技術を可能にしているのは、GPSや準天頂衛星「みちびき」などからの情報と、車線単位の道路情報を持つ3D高精度地図データのほかに、乗員認識技術「ドライバーモニタリングシステム」があります。
ハンズオフ走行の際はハンドルを保持する必要はありませんが、ドライバーが前方を注視していることが条件となります。
このとき、ドライバーモニタリングシステムがドライバーの状態を観察。また、運転手が意識を失うなどの緊急事態に際しても、ドライバーモニタリングシステムがドライバーを見ていることから、安全にクルマを緊急停止することが可能になりました。
なお、2018年にフルモデルチェンジしたSUVの「フォレスター」にも、ドライバーモニタリングシステムが搭載されています。
フォレスターでは、わき見運転や居眠り運転の警告や、登録してあるドライバーを見分けて、それぞれのシートポジションに合わせるといった用途に使われていますが、すでにアイサイトXの搭載準備ができている状態とも受け取れます。
新型レヴォーグを皮切りに、アイサイトXがほかのスバル車にも順次搭載されることで、事故のないクルマ社会の実現に近づくのではないでしょうか。
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アイサイトXは、前述のとおり自動車専用道路で使えるシステムですが、「前側方プリクラッシュブレーキ」や「エマージェンシーレーンキープアシスト」などを可能にした「新世代アイサイト」は新型レヴォーグの全車に標準装備されています。
新型レヴォーグは、広角化した新開発のステレオカメラに加えて、前後4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現。
ソフトウェアの性能向上や、電動ブレーキブースターを採用することで、これまで以上に幅広いシーンで安全運転をサポートすることが可能になりました。
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