ネコ足復活!プジョー新型「208」に乗ってわかった 最新フレンチの味わいとは

 箱根のワインディングロードでは、コーナリングが楽しくなる。狙ったラインを正確にトレースすることができるからだ。コーナリング中に路面の不整があっても路面がうねっていても、ラインが乱れることがないから修正の必要もない。サスペンションのバンプ、リバンプ(上下動)によってトー角の変化が小さいのだろう。

プジョー新型「208」のインパネ。ハンドルは小径かつ異型タイプ
プジョー新型「208」のインパネ。ハンドルは小径かつ異型タイプ

 シートは平板な形だったが、座り心地は良かった。派手なサイドサポートなどはないが、コーナリング中もドライバーの姿勢が崩れることはなかった。

 ちなみに試乗車に装着されていたタイヤは195/55R16 87Hというサイズのミシュラン「プライマシー4」だった。

 こうしたコンパクトクラスで、これだけ手を抜かないサスペンションづくりをしていることだけでも、新型208を選ぶ価値がある。スポーツカー顔負けの優秀な仕上がりである。今回試乗したのは最上級グレードの208GTラインではなく、中間グレードの208アリュールなのだ。

 新型208は、安全性に関してもクラスを超えている。

 クラス水準を越えたADAS(アダプティブ・ドライバー・アシスタンス・システム)を装備しているのだ。カメラとレーダーを備え、ストップ&ゴー付きのACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)やレーンポジショニングアシスト、アクティブセーフティブレーキは、5km/hから140km/hの範囲でドライバーをアシストして自動ブレーキをかけてくれる。

 停止車両は約80km/h以下、歩行者は約60km/h以下で、危険回避あるいは衝突の被害を軽減する。カメラの精度を上げて、夜間の認識も高まっているという。

 またインテリアには、新しい時代を覗くかのような「3D i-コクピット」を標準装備して登場した。小径のステアリングホイールは円形ではなく、どちらかといったら四角に近い形状で、その上にインストルメントパネルがある。

 インストルメントパネルに映し出される情報は、前後の距離感があり立体的に見える。だから3Dという名前がついている。また情報表示は何種類かあるので好みで選ぶこともでき、遊び心だけでなく見やすく使いやすくできている。写真ではうまく見せるのが難しいが、ぜひ実車で確認してもらいたい。

 エンジンは1.2リッターの直列3気筒ガソリンターボで、100ps/5500rpm、205Nm/1750rpmというパワーとトルクを発揮する。

 車両重量は1160kgと軽量だから、キビキビ走るのにも満足できる力を持っている。これを手伝っているのはEAT8(エフィシェントオートマチックトランスミッション)と呼ぶ8速のトルコンATだ。どのスピード域でも状況にマッチしたギアを選んでくれる。

 燃費はWLTCモードで17.0km/L、高速道路モードでは19.3km/Lと優秀だ。空気抵抗を減らすためにフロア下にフラットパネルを貼っている効果が出ているのかもしれない。

 ボディの大きさやクラスで決めるのではなく、それを超えたクルマづくりをしているのが、新しい208だ。新型208と同時に日本デビューした、ピュアEVの「e-208」もまもなく納車が開始されるから、そちらも楽しみだ。

プジョー新型「208」はホイールベース2540mm、全長は4095mmのBセグメントハッチバックだ
プジョー新型「208」はホイールベース2540mm、全長は4095mmのBセグメントハッチバックだ

Peugeot 208 Allure

・車両本体価格(消費税込):259万9000円
・試乗車オプション込合計価格:296万3980円
・全長:4095mm
・全幅:1745mm
・全高:1445mm
・ホイールベース:2540mm
・車両重量:1160kg
・エンジン形式:直列3気筒ターボ
・排気量:1199cc
・駆動方式:FF
・変速機:8速AT
・最高出力:100ps/5500rpm
・最大トルク:205Nm/1750rpm
・燃費(WLTC):17.0km/L
・ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
・タイヤサイズ:195/55R16

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