三菱の4WD技術を継承! 新型クーペSUV「エクリプスクロス」はどんな歴史の上で誕生した?

三菱の新型クーペSUV「エクリプスクロス」が2020年12月に発売されます。新型エクリプスクロスは、同社の最新4WD制御技術「S-AWC」が搭載されたことによる、高い走行安定性が特徴です。

モータースポーツで磨かれた三菱の4WD制御技術

 三菱は、新型クーペSUV「エクリプスクロス」を2020年12月に発売する予定であることを同年10月15日に発表し、同日に予約注文の受け付けを開始しました。

三菱の新型クーペSUV「エクリプスクロスPHEV」
三菱の新型クーペSUV「エクリプスクロスPHEV」

 今回、エクリプスクロスは外部充電が可能なPHEV(プラグインハイブリッド)モデルが追加されたことが、大きな改良ポイントとなっています。

 搭載されるのは、同社初のPHEV車「アウトランダーPHEV」で実績のあるEVベースのPHEVシステムで、全車4WDを採用。

 三菱は4WD制御システムの技術力に定評がありますが、新型エクリプスクロスPHEVには、同社の最新4輪制御システム「S-AWC」が搭載され、並のエコカーとは一味違う高度な走行安定性を見せます。

 新型エクリプスクロスPHEVに搭載されるS-AWCのドライブモードは、「ノーマル」「スノー」「グラベル」「ターマック」の4種類を設定。あらゆる路面状況において、意のままの操縦性と卓越した安定性をドライバーに提供します。

 なお、新型エクリプスクロスにはPHEVモデルのほかにガソリンモデルも存在し、2WDと4WDの2仕様を設定。ガソリンモデルの4WD仕様には、ABS&ASCを協調させるタイプのS-AWCが搭載されます。

※ ※ ※

 三菱の4WD技術は、WRC(世界ラリー選手権)やパリ・ダカールラリー(現ダカールラリー)への参戦といった、ラリー競技への挑戦によって育まれてきました。

 WRCでは、「ランサーエボリューション」シリーズでの活躍がよく知られており、1996年から1999年まで、トミ・マキネン選手が4年連続でドライバーズタイトルを獲得するなど、輝かしい戦績を挙げています。

 また、パリ・ダカールラリーではチーム7連覇を達成し、通算12勝を収めました。

 それではここでクイズです。

 2リッター直列4気筒ターボエンジンに4WDと4WSを組み合わせ、1987年に三菱から登場。

 三菱車として初めて日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するとともに、WRC(世界ラリー選手権)で優勝するなど、ラリーマシンとしても活躍した4ドアセダンは、次のうちどれでしょうか。

【1】ランサー

【2】ギャラン

【3】ディアマンテ

【4】ミラージュ

※ ※ ※

 正解は、【2】の「ギャラン」です。

 1987年に発売された6代目ギャランは、1.6リッターから2リッターまで、全部で5種類のエンジンバリエーションがありましたが、このうち「4G63型ターボ」とよばれる2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載した「VR-4」グレードは、高性能4ドアセダンとして注目されました。

 当初は最高出力205馬力で登場し、のちにマイナーチェンジで220馬力、そして240馬力までパワーアップ。

 WRCにも投入され、ギャランVR-4は6回の優勝を記録。このうちの1回は、篠塚建次郎選手によるWRCの日本人初優勝(1991年第12戦コート・ジボアール)が含まれています。

 その後、4G63型ターボエンジンと4WDシステムの組み合わせはランサーエボリューションに引き継がれ、三菱のWRC快進撃へと繋がっていきました。

※クイズの出典元:くるまマイスター検定

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