2ドアスポーツカー新型「Z」発表! 2人乗り×543馬力の凄いヤツ! デンツァが披露した最新マシン、上海で公開! 日本円で550万円前後で発売か

BYDの「デンツァ」ブランドは2025年4月23日より開幕した上海モーターショー2025にて、2ドア電動スポーツカー「Z」を発表しました。いったいどのようなクルマなのでしょうか。

ブランド初となる2ドア電動スポーツカー「Z」発表 上海2025

 2025年4月23日より開幕した上海モーターショー2025にて、2ドアスポーツカー「Z」が発表されました。

 電動スポーツカーとなるこのモデルにはどのような特徴があるのでしょうか。

外も中も青い! BYDの「デンツァ」ブランドは2ドア電動スポーツカー「Z」を発表(撮影:加藤博人)
外も中も青い! BYDの「デンツァ」ブランドは2ドア電動スポーツカー「Z」を発表(撮影:加藤博人)

 2ドア電動スポーツカー「Z」を発表したのはBYDの「デンツァ」ブランドです。

 デンツァはBYDのブランドで、2010年に独・ダイムラーとの合弁ブランドとして誕生しました。

 ブランド初のモデルはメルセデスベンツ Bクラスをベースとする「デンツァ EV」、当時としては珍しかった純電動ブランドとしてスタートを切ります。

 ですがその後に続く新モデルのリリースはまったく無く、ようやく2019年にSUV「デンザ X」を発売したものの、市場におけるブランドの存在感はほとんどありませんでした。

 2021年にはダイムラーが出資割合を10%にまで引き下げ、よりBYD色の強いブランドへと生まれ変わります。

 新たに整理されたラインナップは「デンツァ」の「D」「E」「N」「Z」「A」をボディタイプ別に振り分け、その第1弾として電動ミニバン「D9」が投入されました。

 その後、SUV「N7」「N8」「N9」、セダン「Z9」、そしてシューティングブレーク「Z9 GT」が登場しています。

 そして2025年4月23日より開幕した上海モーターショー2025にて、デンツァは同ブランド初となる2ドア電動スポーツ「Z」を発表しました。

 お披露目されたコンセプトモデルは瑠璃色に全身を包み、フロントリップやサイドステップ、リアディフューザーには山吹色のアクセントを加えています。

 電動車ではあるものの、全体的なプロポーションはミッドシップレイアウトのスーパーカーの雰囲気を醸し出しています。

 リアは巨大なカーボン製リアウィングが目立っており、緩やかな菱形を描く4つのテールライトが未来的かつスポーティなイメージを演出。

 ボディサイズは明らかとなっていないものの、スーパーカーにしては小ぶりなサイズ感となっており、同じBYDの「仰望」ブランドが発売する純電動スーパーカー「U9」よりも小さい印象を受けます。

 なお、発表時は「4人乗り」としているものの、実際にお披露目されたモデルは「2人乗り」となっており、「4人乗りの通常モデル」と「2人乗りのより過激なモデル」のようなラインナップで展開される可能性も考えられます。

 内装は本格的なトラックカーを意識した設計となっており、カーボン製フルバケットシートやスエード仕立てのD形状ステアリング、さらには6点式シートベルトなどを装備しています。

 ステアリングには中央に小型のディスプレイを設けているとともに、ドライブモードやブーストモード、音声認識、そして通話用ボタンといった多様なボタンも確認できます。

 また、「ステア・バイ・ワイア」を採用することでさらにクイックなステアリングが可能となり、さらには中国車として初となるステアリングハンドルの完全格納機構も搭載。

 サイズは不明なものの、ダッシュボードにはインストルメントパネル用と助手席用ディスプレイ、そしてナビやメディアを担当するセンターディスプレイの3つを備えています。

 サスペンションはBYD自社開発の「DiSus」最新作となる磁性流体式サスペンション「DiSus-M」を採用、路面の状況を0.01秒単位で判断して最適なコーナリングを提供するとしています。

 パワートレインに関しては、すでにBYDの市販車に採用されている最高回転数3万511 rpmの駆動モーターを3つ搭載、合計出力536hp(543PS)で0-100 km/h加速は3.2秒を誇ります。

 デンツァとしてはまだコンセプトモデルの段階ですが、すでにかなり市販車に近い状態としており、2025年中には市販モデルの詳細がより明らかとなることでしょう。

 販売価格は30万元(約549.9万円)前後と言われており、価格を抑えながらも刺激的なスポーツ体験が得られる1台としてさっそく注目を浴びています。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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