SUV人気にステーションワゴンが逆襲!? 復活の兆しが見え始めた訳

「SUV×ステーションワゴン」のクロスオーバーがアツい!

 SUVとステーションワゴンの美味しいトコロを組み合わせているのが、ボルボのクロスオーバーでしょう。

 ステーションワゴンのボディをそのまま使い、足回りの変更で車高を高くしている。見た感じはステーションワゴンより押し出しが効いており、SUVと並べたって存在感で負けていない。使い勝手は文句なしです。

SUVとステーションワゴンを掛け合わせたボルボ「V60 クロスカントリー」
SUVとステーションワゴンを掛け合わせたボルボ「V60 クロスカントリー」

 乗ってもSUVのような背が高い感じは薄く、より限りなくステーションワゴンに近い乗り味です。ボルボによれば、「V60も『V90』もクロスオーバーの販売シェアは高いです」といいます。

 このあたり、めざといのがトヨタ。すでに欧州でカローラのステーションワゴンに「トレック」というクロスオーバーモデルを追加しました。車高を上げるだけでまったくイメージが変わります。

 そもそもスバルだってアメリカの稼ぎ頭は「アウトバック」で、レガシィの背を高くしたステーションワゴンだったりします(ツーリングワゴンは作るのをやめてしまった)。

 マツダもマツダ6のクロスオーバーモデルを作ったら素晴らしくかっこいいと思う。世界的なヒットになることでしょう。新型レヴォーグのクロスオーバーも、作ったら売れるんじゃないでしょうか。

※ ※ ※

 現在世界規模で厳しい燃費規制が進行中です。なかでも燃費規制の先頭に立っているヨーロッパは、SUVの売れ行き増加で平均燃費が悪化しています。このままだと基準達成も難しいでしょう。

 SUVより燃費の良いステーションワゴンのクロスオーバーはひとつの解決策になると思います。

 日本勢もステーションワゴンの見直しを考えてみたらいいんじゃないでしょうか。

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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