カクカクボディが美しい! 1980年代のラグジュアリークーペ3選
質実剛健なイメージを払拭した美しいクーペとは!?
●ボルボ「780」

ボルボの現行ラインナップは、流麗なフォルムのステーションワゴンやSUV、セダンでデザインが統一されていますが、1980年代のボルボは安全性を重視した無骨で質実剛健なイメージがありました。
しかし、1985年のジュネーブ国際モーターショーに出展された2ドアクーペの「780」は、そんなイメージを覆したモデルとして話題となります。
780はセダンの「760」をベースに、イタリアのデザイン工房「ベルトーネ」がデザインと開発を担当。
ベルトーネといえばランボルギーニ「ミウラ」やランチア「ストラトス」など、数々のスーパーカーやスポーツカーのデザインを手掛ける名門カロッツェリアとして、名を馳せた存在です。
780の外観は直線基調の面によって構成され、決して流麗なフォルムではありませんが、ボルボの質実剛健さ残しつつも均整の取れた美しいクーペのシルエットを実現したことで、高く評価されました。
また、内装には本革と本木目をふんだんに使い、ゴージャスなラグジュアリークーペに仕立てられています。
なお、780は日本ではかなりレアなモデルですが、正規輸入されていたことから、稀に中古車市場に出ています。
※ ※ ※
冒頭にあるとおり、比較的安価なクーペは世界的に激減してしまいました。日本よりもクーペの需要が高いアメリカも同様です。
クーペ激減の背景にはコンパクトなSUVの存在があり、見栄えや使い勝手も良いことから、ある意味仕方のないことなのかもしれません。
そうしたなか、北米スバルは2022年モデルの新型「BRZ」のティザーを公開。2020年秋中には全貌が明らかになるとされています。
もはやクーペの復権は難しいとは思いますが、何とかクーペの火は消えないように、踏ん張ってもらいたいものです。
Writer: くるまのニュース編集部
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