なぜスポーツカー続々登場!? 量販は狙えないモデルでも メーカーが注力する狙いとは

今後のスポーツカーはどうなる? EV化も考えられるのか

 スポーツカー人気が再燃してきた昨今ですが、今後の国産スポーツカーはどうなっていくのでしょうか。

 前述のフェアレディZプロトタイプは、初代S30型のシルエットやフロント&リアの特徴的な造形をモチーフに魅力的なデザインに仕上がっています。

 リアのデザインは、Z32などいくつかの歴代Zが持つテールランプからインスピレーションを得たデザインテーマを現代風にアレンジ。

 ボディサイズが全長4382mm×全幅1850mm×全高1310mm、タイヤサイズは前255/40R19、後285/35R19です。

 パワートレインは、V型6気筒ツインターボエンジンとマニュアルトランスミッションを組み合わせることが公表されていますが、噂では「スカイライン」の最強モデル「400R」に搭載される、405馬力の「VR30DDTT型」エンジンを採用するといわれています。

 一方で、トヨタのGRブランドは、開発中のハイパーカー「GRスーパースポーツ(仮称)」を、WEC世界耐久選手権2019-2020シーズンの第7戦となるル・マン24時間レースの決勝前にサルト・サーキットでデモ走行させました。

 このGRスーパースポーツは、WEC参戦の意義を具現化し「TS050 HYBRID」の魅力を可能な限りダイレクトかつ扱いやすくしたスーパースポーツカーを世に出したいという想いから開発がスタート。

 パワートレインは、V型6気筒ツインターボエンジンやトヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を搭載し、システム最高出力は1000馬力を発揮。

 GRは、高効率のEVシステムと希薄燃焼エンジンの組み合わせにより、究極のパワーと環境性能を両立した、次世代のスーパースポーツカーを目指すとしています。

 2018年の発表当初には、「市販開始の時期は2020年以降、価格は1億円を超えるのではないか?」と噂されていました。

 ル・マンの場でお披露目されたプロトタイプは、開発が継続されていることをアピールしており、近い将来に発売されることが期待されます。

GRが開発中のハイパーカー「GRスーパースポーツ(仮称)」のオープン仕様
GRが開発中のハイパーカー「GRスーパースポーツ(仮称)」のオープン仕様

 また、ホンダは2016年8月に2代目となるNSXを発表。パワートレインは3.5リッターV型6気筒エンジンにホンダ独自の3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を搭載したスーパースポーツを市場に投入しています。

 このように、かつてのスポーツカーはガソリン車を基本としていましたが、今後は電動化が定番となることが予想され、高性能と環境性能を両立した次世代スポーツカーの登場が期待されます。

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