新車販売は回復傾向? 新型ヤリスクロスなど小型SUVが起爆剤か 販売現場の実情とは
9月になってコロナは下火? 活性化する日本市場
直近の9月の4連休では、高速道路が過去に例を見ないほどの大渋滞が発生するほど、外出をした人が多かったようです。
これは、観光地やショッピングモールといった場所以外も例外ではないといい、ホンダの販売スタッフは次のように話しています。
「緊急事態宣言中は、客足が遠のきました。2月に『フィット』がフルモデルチェンジしたことで、3月、4月とフィットに力を入れた販売を検討していましたが、それらが出来なかったこともあり、販売面では苦戦しました。
それでも、『N-BOX』は台数が落ちていたものの、コンスタントに売れ続けました。その後も、軽自動車はN-BOX、普通車はフィットがけん引する形です。
その後、大きな変化があったのは10月です。9月1日に『オデッセイ』のマイナーチェンジが先行サイトで公開されると問合せが多くなりましたが、オデッセイ自体の発売はまだ先で、販売店には実車がありません。
それでも、9月の連休では多くのお客さまが来店されました。なかでも、フィットクロスターやフリードなどアウトドアレジャーなどにも適したモデルを見に来たというお客さまがおりましたので、以前よりも世間の移動に関する抵抗は薄れたのかもしれません」
また、直近の来店動向についてスバルの販売店スタッフは次のように話しています。
「スバルでは、2020年8月20日から新型『レヴォーグ』の先行受注を開始しました。また、恵比寿では新型レヴォーグが展示されるなど、販促活動が活発化しています。
その影響もあってか、9月、10月と毎週末の客足は多く、レヴォーグに対する関心の高さに驚きます。
また、『XV』が大幅改良されたことも注目されており、コンパクトSUV人気の影響もあって販売も上々で、先日も購入後にキャンプに行きたいというお客さまもいらっしゃいました」
さらに、今秋にコンパクトSUV「MX-30」の発売を予定しているマツダの販売店スタッフは次のように話しています。
「7月のイベントで新型モデル『MX-30』の発売を今秋と予告したことで、それ以降はお客さまからの問合せも増えています。
MX-30はかつての『RX-8』のような観音開きを採用した珍しいSUVということもあり、さまざまな年齢層のお客さまが関心を持たれているようです」
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コロナ禍で各メーカーの新型モデルやマイナーチェンジの計画が遅れたことにより、夏から秋にかけて各社は発表・発売などを実施予定です。
そして、客足を集めるのがコンパクトSUVとなり、フィットクロスター、キックス、MX-30、ヤリスクロス、XVなど各社のモデルがその原動力となっています。
さらに、9月の4連休の混雑や10月1日からGoToトラベルキャンペーンが東京都が対象になった世間の様子から、今後益々日本の新車市場は活発化していくのかもしれません。
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