多彩な色を用意も新車の約半数が「白」なぜ? CMで鮮やかな色起用も無難なカラーが人気の理由
海外でも白は人気だが…カラフルなカラーも人気がある!
日本では、用途を選ばない使い勝手の良さもあり、白が主流のカラーとして販売されています。では、海外ではどんなカラーの需要が高いのでしょうか。
ドイツの総合化学メーカーBASFが発表した「BASF自動車用OEM塗料カラーレポート2019」によると、世界的に見てもっとも需要が高いのはやはり白で全体の39%、次いで多いのが黒で16%としています。
有彩色でもっとも多いのは青で9%、次点で赤が7%と、割合こそ異なるものの順位では日本と同じ傾向にあります。
しかし、大陸別でのシェア率を見ると、北米とEMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカの総称)では、白が占める割合は29%となっており、世界より低い数字です。
また、EMEAでは青が11%、北米では赤が10%と、日本とは異なり10%を超える有彩色もあります。
では、輸入車だと需要が高いカラーの傾向が変わるのでしょうか。EMEA圏内であるイタリアのブランド「フィアット」の販売店スタッフは以下のように話します。
「フィアット500の場合、白以外のカラーを選ぶ人は多いです。男性であれば、イタリア車のイメージが強い赤、女性であればよりかわいい印象のミントグリーンが好評です。
全4色というカラーバリエーションも影響しているとは思いますが、フィアット500は他ブランドのモデルよりも有彩色を販売する機会が多い印象です」
フィアット500は、丸みを帯びた愛くるしいデザインが好評で、2019年時点では64%が女性オーナーとのことです。
こうしたデザイン性の高い車種であれば、有彩色も選ぶユーザーも多いようです。
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