「いつかはオープンカー」 突然の雨に不安も どの程度の雨量まで耐えられるのか
屋根を開けて開放的なドライブを楽しめるオープンカー。颯爽と風を切って走る姿に憧れる人も多いのではないでしょうか。そんなオープンカーならではの不安要素となるのが、「雨」への耐水性です。一体どの程度まで耐えられるのでしょうか。
憧れのオープンカー、もしもの雨は大丈夫?
屋根を開けることで開放的なドライブが楽しめるのがオープンカーです。風を切って颯爽と街中を駆け抜けるオープンカーの姿には、思わず見入ってしまう魅力があります。
しかし、オープンカーに乗るときの不安要素として挙げられるのが雨です。とくに夏から秋に掛けてはゲリラ豪雨や台風などにより、突然の雨に遭遇する機会もありますが、オープンカーはどの程度の雨まで耐えられるのでしょうか。
基本的にオープンカーには「ソフトトップ」と「ハードトップ」の2種類があります。
ソフトトップは、キャンバスやビニールなどソフトな素材を使用。しかし、ハードトップと比べ遮熱性や保温性が低く、外気の温度が車内全体に伝わりやすいほか、ハードトップに比べ劣化しやすく、寿命が訪れると屋根部分を交換する必要があります。
一方のハードトップは、主にFRP(繊維強化プラスチック)やアルミニウムなど固い素材が使われており、手動の場合は重量があるため脱着時はソフトトップより手間と負担がかかります。
しかし、ハードトップは屋根を閉めると一見普通のクルマと変わらず、遮熱性や保温性も抜群で外気の影響を受けづらいうえ、ソフトトップのように経年劣化で交換する必要もなく、耐久性は高くなっています。
現在、国産車で販売されているオープンカーはマツダ「ロードスター」、ダイハツ「コペン」、ホンダ「S660」の3車種です。
コペンは電動開閉式のハードトップのみ、S660は取り外しが簡単なロールトップ式のソフトトップのみとなっています。
一方で、ロードスターはソフトトップの通常モデルと、リトラクタブルハードトップのRFの2種類を設定するなど、各モデルにより異なっているのです。
ロードスターを販売しているマツダは次のように話します。
「ロードスターのソフトトップ部分の耐久性は具体的な数値は公表していませんが、ゲリラ豪雨のような雨でも耐える設計となっており、基本的に雨により幌から水が染み出たり、幌と窓の隙間から水が漏れ出たりということもありません。
ただし、高圧洗浄機などを使った洗車の際に、幌と窓の隙間にピンポイントに当たってしまうと、水が漏れ出す可能性があるので注意が必要です。
そのため、ソフトトップ仕様の洗車は基本的に手洗いを推奨しています」
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