新型「フェアレディZ」登場で振り返る! レアで特別な「フェアレディZ」5選
日産のレース活動を支えるNISMO謹製のフェアレディZとは
●フェアレディZ Version NISMO Type 380RS
日産×ルノー・アライアンスが始まった翌年の2000年に、フェアレディZの系譜は4代目をもって一旦途絶えることになりました。しかし、フェアレディZ復活を確約したカルロス・ゴーン氏の言葉どおり、2002年に5代目が登場します。
5代目は自然吸気ながらも280馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒DOHCエンジンの「VQ35DE型」を搭載。
自然吸気エンジンの特徴であるレスポンスの良さや、アクセルペダルを踏みこんだ瞬間から大排気量車ならではの強烈かつリニアな加速が楽しめる、上質なスポーツカーに仕上がっていました。
外観は初代をオマージュしたデザインで、歴代モデルにあった4シーターは廃止され、全グレードが2シーターです。
そして、2007年にはニスモの手によって最高出力350馬力を発揮する3.8リッターに改造された「VQ35HR型」エンジンを搭載する、「フェアレディZ Version NISMO Type 380RS」が300台限定で発売されました。
この380RSは、スーパー耐久参戦用ホモロゲーションモデルの「フェアレディZ Version NISMO Type 380RS-Competition」を公道仕様にモデファイしたものです。
高性能なモデルながら、前後バンパーやフロントスポイラー、リアスポイラーは同じくニスモが開発した「Version NISMO」と同様な仕様なため、外観での主張は控えめになっています。
300台というレアなモデルだけあって、現在では手放す人も少なく、滅多にお目にかかれません。
●フェアレディZ Version NISMO
2008年に発売された6代目フェアレディZは、先代よりもショートホイールベース化されたことが大きな話題となりました。
フロントタイヤを基準にするとリアタイヤが100mm前方に移動され、タイヤの接地荷重を高めることで旋回性能の向上が図られています。
搭載されたエンジンは「スカイラインクーペ」などで採用された、最高出力336馬力を発生させる3.7リッターV型6気筒の「VQ37VHR型」で、ハイレスポンス、高出力、低燃費、低排出ガスを実現。
発売後にも進化は続き、エンジンの改良やボディ剛性の向上、サスペンションマウントブッシュの見直しなど、細かなチューニングがおこなわれました。
そして、2009年にはニスモによって開発された「フェアレディZ Version NISMO」が登場。搭載されたエンジンは専用設計した等長フルデュアルエキゾーストシステムの採用と、ECUのプログラミング変更によって、シリーズ最強となる最高出力355馬力を発揮。
「NISMO」の名を冠するモデルだけあって、エンジンだけでなくシャシやサスペンションが強化され、パワーステアリングのアシスト特性まで手が入れられています。
外観も前後バンパーやサイドシルプロテクター、リアスポイラーなどのエアロパーツが専用デザインとなっており、効果的なダウンフォースと空気抵抗の低減を両立。
なお、生産はオーテックジャパンが担当し、持込み登録が必要となる改造自動車扱いでした。
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新型フェアレディZ発表の際に、リアルタイムで動画が公開されましたが、そのなかに歴代のモデルが集まっているイベントの模様が流れていました。
これは「ZCON」という全米のZカークラブが集結するイベントで、まさに現在おこなわれている最中です。
ZCONは「Z Car Convention」の略で、今回で33回目になり、これまで日本からもフェアレディZのオーナーズクラブが参加していました。
内容としては、広場に集まってお互いの自慢のZを見せあったり、ラリーのリエゾンのように移動して各地をめぐり、時にはサーキット走行をおこなったりと、数日間に及ぶ大規模なもので、オーナーズクラブのイベントとしては世界最大級です。
ZCONを主催する団体であるZCCA(Z Car Club Association)では、会のスローガンとして「Love Cars, Love People, Love Life(クルマを愛し、人を愛し、人生を愛する)」を掲げています。
この言葉はフェアレディZ誕生に尽力したことで「Zの父」と呼ばれ、2015年に105歳でお亡くなりになられた元北米日産社長の「Mr.K」こと片山 豊さんのモットーで、これほどまでにアメリカでフェアレディZが愛されている証です。
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