オペルに続きヒュンダイも日本に再上陸!? かつて日本から撤退した海外ブランド4選

日本再上陸のウワサがあるインポートブランドもチラホラ

●ダッジ(アメリカ)

2007年の東京モーターショーの様子。クライスラーブースでダッジブランドをお披露目した
2007年の東京モーターショーの様子。クライスラーブースでダッジブランドをお披露目した

 アメリカの自動車メーカーのひとつである、クライスラーのブランドとして展開していたのがダッジだ。

 発祥は米国で1914年にダッジ兄弟が興したダッジ・ブラザーズ自動車メーカーが前身。1928年にクライスラーのブランドになったが、現在はフィアット・クライスラー・オートモービルズの社内カンパニーとして展開している。

 日本には1997年に8リッターV型10気筒というモンスターマシンの「ダッジ・バイパー」を輸入販売。日本ではクライスラー「バイパー」という名称が与えられ、価格も1000万円超というプライスで話題を呼んだ。

 その後ダッジモデルの「ネオン」や「マグナム」が、クライスラー「ネオン」・「300Cツーリング」という名称で販売されていたが、2007年にダッジブランドとして正規に日本でブランド展開を開始。

 しかし、2009年にクライスラーが本国で日本の民事再生法に相当する米連邦破産法11条の適用を申請したことで、その後のモデル投入などは凍結された結果、2011年には日本市場から撤退することになった。

●オペル(ドイツ)

2003年式オペル「ザフィーラ」。当時同じGMグループだったスバルから「トラヴィック」としても販売された
2003年式オペル「ザフィーラ」。当時同じGMグループだったスバルから「トラヴィック」としても販売された

 オペルはドイツの自動車メーカーで、現在はフランスのメーカー、プジョーとシトロエンを主とした多国籍企業の「グループPSA」の一員となっている。

 日本への参入は1927年に米国のゼネラルモータース(GM)が日本に設立した会社で輸入・販売をはじめ、1950年代には国内資本が総代理店となって取扱いを始めた。

 その後、1993年にはヤナセが取扱いをスタート。最盛期の1996年には新規登録台数が3万8339台と、BMWの3万6196台を超えるほど人気ブランドだったオペル。華やかさはないが、ドイツモデルらしい質実剛健さがウリで、「ヴィータ」や「アストラ」「オメガ」などのモデルがあった。

 2000年には日本GMに移管され販売を続けていたが、競合する輸入車ブランドとの差別化を図れず、販売網の展開も遅れたことで販売台数は激減。さらに当時、親会社であったGMの経営不振もあり、2006年に日本市場から撤退した。

 しかし2020年2月、PSAの日本法人であるグループPSAジャパン(2020年1月にプジョー・シトロエン・ジャポンから名称変更)が、2021年夏に日本でオペルブランドを販売開始すると発表した。

 まずは東京・大阪といった大都市圏を中心に販売拠点を開設。2023年までに全国の15都市から20都市で正規ディーラーを展開する計画だという。既存モデルを含む10車種を導入予定だというので、再上陸を楽しみに待ちたい。

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