現代病「ドライアイ」での運転はキケン? 事故防止のためにできる対策とは

クルマの運転で、目の管理は重要です。視力が下がってしまったり、目がかすんでしまったりといった目のトラブルは、大事故を引き起こす可能性があります。なかでも近年注目されているのが「ドライアイ」です。今回はドライアイの原因と、クルマの運転に与える影響について解説します。

安全運転の大敵!「ドライアイ」の原因と対策とは

 現代病ともいわれる「ドライアイ」は、さまざまな要因により涙が不安定になる病気です。現代人の多くは、パソコンやスマートフォンなどの多用によって、疲れ目やドライアイになりやすいといわれています。

 そして、周囲の状況判断や運転操作を同時におこなわなければならないクルマの運転において、視覚からの情報は大きな役割を担っていますが、ドライアイ状態での運転はどんな危険性をはらんでいるのでしょうか。

現代病のひとつといわれる「ドライアイ」
現代病のひとつといわれる「ドライアイ」

 ドライアイとは、さまざまな要因によって「涙の分泌が不安定になる」疾患のことです。目の不快感だけでなく視機能に異常が生じ、目の表面に傷がついてしまうこともあります。

 そして、車内は運転に集中して瞬きの回数が少なくなってしまします。人間は、集中した状態ではまばたきの数は約4分の1に減るともいわれており、目への負担は大きくなる傾向です。

 ほかにも、紫外線による影響や、カーエアコンの使用によって目が乾燥しやすくなるため、ドライアイが起こりやすくなる環境となっています。

 JAFがおこなった実験でも、運転へのドライアイの影響が明らかになっています。

 運転前と約2時間の運転後に「実用視力」と「涙液量」の測定をしたところ、6人のうち一部のモニターで視力と涙液量の低下がみられました。

 ある被験者は計測実施に1.0あった視力が運転前は0.2、運転後は0.1にまで下がっています。涙液量についても、大きい例だと運転前から運転後で9mmから4mmまで低下してしまったことが分かっています。

 ではクルマの運転にあたって、どのようにドライアイの対策をすれば良いのでしょうか。

 自分の目がドライアイになっているのかについて、日本眼科学会では簡易的なドライアイチェック方法を紹介しています。以下のなかから、5つ以上当てはまった人はドライアイの傾向にありますので要注意です。

「目が疲れる」「目が乾いた感じがする」「物がかすんで見える」「目が痛い」「目が赤い」「目が重たい感じがする」「涙が出る」「目がかゆい」「光を見るとまぶしい」「目がゴロゴロする」「目ヤニがでる」

 また、10秒以上目を開いた状態がキープできない人もドライアイの傾向にあります。運転中のドライアイについて、JAFは以下のように話します。

「予防策として、車内ではエアコンの風を目もとに当てず、防護用のメガネなど対策グッズを活用し、濡れたタオルを置いたり加湿器を利用して、乾燥を防ぐことがまず必要なようです。

 長時間運転の際にはこまめに休息して眼を休めたり、市販の目薬をさしたりすることも考えましょう」

 製品にもよるものの、メガネやサングラスなどを使用することで、風やホコリの緩和だけでなく、紫外線の緩和、保湿などの効果が期待できます。

 最近では、紫外線を99%もカットするドライブ用レンズや、夜間におけるヘッドライトの光による目への負担を軽減するレンズも販売されています。運転用として車内に常備するのも良いでしょう。

 また、加湿も効果的です。車内用の加湿器がカー用品店やウェブ通販などで販売されています。

 持ち運びができるものもあるうえ、加湿器の使用はウイルス対策にも効果があるとされるため、新型コロナウイルス対策としても1台は持っておくと便利でしょう。

【画像】運転前にできるドライアイの予防法をチェック!(10枚)

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