500万円からディーラーで買える! チューナー「ABT」製ワンボックスEVとは?

正規ディーラーで購入できる「ABT」製EVモデルとは?

 搭載されるバッテリーの容量は、37.3kWhと比較的コンパクトなサイズを採用。これが室内の荷物容量、あるいは最大で9名の乗車定員をそのまま実現する大きな理由となっている。

 バッテリー重量は333kgで、それを搭載することで重心のさらなる低下、そしてほぼ50:50という理想的な前後重量配分を実現することができた。

最大積載量はトランスポーター・コンビでは1096kg、カラベルでは977kg
最大積載量はトランスポーター・コンビでは1096kg、カラベルでは977kg

 前輪を駆動するエレクトリック・モーターの最高出力 & 最大トルクは113ps & 200Nm。ABT Eラインは、荷物の集荷など商用車として使うには、パフォーマンスと経済性を考慮して最適な性能だと評価している。

 事実90km/hに制限された最高速(オプションで120km/hの設定とすることも可能)を日常的な使用方法と考えれば、もっとも燃費を稼げる計算になるという。

 実際の電費は27.0−35.8kWh/100km。WLTPによる航続可能距離は、モデルにもよるが、105kmから138kmだ。eトランスポーター 6.1で使用されるトランスミッションは、電力を回生するうえでも有利な3速DSG3となる。

 バッテリーの充電は、普通充電では約5.5時間、また急速充電ステーションだと45分で80%の充電が可能。実用性は十分に高いと評価できそうだ。

 eトランスポーター6.1は、ゼロ・エミッションであるばかりでなく、低騒音でもあることから、深夜や早朝の走行にも適している。メンテナンスコストも低いうえに、ABT Eラインでは70%のバッテリー残存容量を8年、もしくは16万kmで保証している。

 バッテリーは16のモジュールで構成されており、それらは個別に交換できるので、整備コストを低減させることも可能である。

 ABT Eラインによれば、2021年末までにeトランスポーター6.1を約5500台生産する計画だという。ABTグループには、どうやら明るい未来が待っているようだ。

 日本市場には、エンジン仕様のカラベルやトランスポーター自体が正規導入されていないが、eトランスポーター 6.1は実際に欧州の正規ディーラーでも販売されている。

 パネルバン仕様のeトランスポーターが、4万500ユーロ(邦貨換算約510万円)からとなっており、日本でもそれなりの反響が得られることは確実であろう。

【画像】日本でも人気が出そうな「ABT eトランスポーター 6.1」とは(19枚)

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