派生車なぜ激減? クラウンやスカイラインがワゴンを設定しなくなった理由とは
カローラの派生車なぜ続く? スバルはなぜ独立車名にする?
カローラは現在でも派生車をつくり続けるモデルです。2020年9月時点では、セダンのカローラ、ワゴンのカローラツーリング、ハッチバックのカローラスポーツを国内市場で展開しています。
ユーザーの反響について、トヨタの販売店スタッフは次のように話します。
「カローラは、トヨタを代表するモデルかつ売れ筋です。ひと昔前のカローラは、スタッフですらその種類を覚えられないほどの派生車が多く設定されていました。
その流れはいまも残っており、お客さまからも『複数のボディタイプがあるのが良い』という声もあります。
モデル名がブランド化しているので、その名前が付いているほうが安心出来るというお客さまもおります。
また、車名でいえばトヨタ車では販売チャネルによって異なるモデルがラインナップされていましたが、2020年5月から全店舗で取り扱うことになったため、今後はこれらのモデルが統合されるとともに、車名もひとつになり、残りの車名はグレード名として残る可能性もあります」
一方のスバルではかつて派生車として設定していたモデルを独立して設定することがあります。例えば、「インプレッサWRX」から「WRX」に、「インプレッサXV」から「XV」という風に変更しています。
また、「レヴォーグ」は「レガシィツーリングワゴン」の後継としてワゴンのみのボディタイプとなるモデルとして登場しました。
WRXについて、当時の開発者は「インプレッサとWRXを分けることで標準モデルとスポーティモデルというイメージも分けたかった」と説明。XVについても担当者は「XV独自のイメージを分けたかった」と説明しています。
このように、トヨタではモデルのブランドを継承し、スバルでは新たなユーザーやニーズを開拓していくという異なる戦略で、ラインナップを決めているようでした。
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基本的には、フルモデルチェンジの際に大きな変更が実施されます。今後は、どのメーカーでも「選択と集中」が進んでいくために、派生車や別車種として登場したモデルでも姿を消していく可能性が高くなっていくのかもしれません。
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