2日に1回は高速道路で逆走発生!? なぜ起きる? 遭遇したときの対処法とは

高速道路などで逆走するクルマが後を絶ちません。高速道路を管理・運営するネクスコ東日本に、逆走のケースや逆走車に遭遇してしまった場合の対処法などを教えてもらいました。

全国で約2日に1回の頻度で起きている高速道路の逆走

 長距離を移動するとき利用する高速道路ですが、近年しきりに注意喚起を促されているのが逆走車の問題です。

 基本的には一方通行の高速道路で、なぜ逆走は起きてしまうのでしょうか。どんな場所で発生しやすいのか、また逆走を防ぐための対応策、実際に逆走車に遭遇した場合の正しい対処法などをネクスコ東日本に聞いてみました。

逆走は非常に危険
逆走は非常に危険

 まず現在の発生状況について確認してみたいと思います。全国の高速道路では、2014年に212件、2015年には259件、2016年の249件、2017年は207件、2018年は200件の逆走が発生しています。

 ネクスコが実施している対策や注意喚起によって減少傾向にはありますが、それでもまだ毎年200件以上、2日に1回の頻度で発生しているということになります。

 逆走の種類は、大きくみっつに分けてられるといいます。ネクスコ東日本に詳しく聞いてみました。

「まず逆走が発生した事案に関しまして、逆走になることを認識していた故意、逆走だとは認識していなかった過失、そもそも逆走という認識を持っていない認識なしと、動機を3種類に分類しています。

 年齢別に見てみると、75歳以上のドライバーによる逆走が全体の48%を占めており、65歳から75歳のドライバーと合わせると約69%と、やはり高齢なドライバーが高い割合を占めていることがわかります。

 また、逆走自体を認識していないケースのうち、65歳以上の割合は9割以上と非常に多いのが特徴となっています」

 高齢ドライバーが、一般道から出口ランプなどへうっかり進入してしまい、認識がないまま高速道路を逆走するケースはニュースなどでもよく報道されていますが、自覚がなく違反だということがわかっていないので、一方的に非難できないところではあります。

 逆に注目したいのは、認識しているのにも関わらず、故意に逆走をおこなう人がいるということです。

 逆走は危険な行為と認識しておきながら、「ちょっとなら大丈夫だろう」と自己中心的な考え方で、これは立派な危険運転といえるでしょう。

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