ホンダeでカップ麺400食が作れる!? ただのEVじゃない「街中ベスト」のワケ
ホンダが提案する小型電気自動車の「ホンダe」。未来の街中でベストなクルマとは、どのようなものなのでしょうか。
ホンダeは街中ベストな電気自動車?
ホンダが2020年10月30日に発売する新型電気自動車「ホンダe」は、その外見の可愛らしさや内装の先進性が大きな話題を呼んでいます。
最近のクルマとはどこか違うデザインを持つホンダeは、円を基調としたキャラクターとし、新しい時代になじむシンプルでモダンなデザインを目指したといいます。
ホンダeのデザインに関して、チーフエンジニアの一瀬智史氏は次のように話します。
「ホンダeの見た目上のポイントとしては、『見せる要素と隠す要素』を明確化することで、よりアイコニックな要素であるフロントグリルなどを際立たせました。
例えば、ボディの黒い部分にレーダーやカメラといった機能パーツを入れることで、ボディ全体をスッキリさせています。
また、ボディの面に角や凹凸を少なくすることで、ツルピカなデザインに仕立てました。同時に、ドアハンドルやドアミラーの部分には『カメラミラーシステム』を採用し、全幅内に収めることで引っかかりを無くしています」
ホンダeは、「未来を見据えたモデルとして、『未来の街中ベスト』をホンダらしく作る」ということをテーマにしたといいます。
また、内装では移動しているときから止まっているときの心地よさを重視。電気自動車ならではの先進装備を搭載しつつ、シンプルで心安らぐリビングのような空間です。
インパネでは、左右にカメラミラーの映像用のモニターが配置され、中央部分には12.3インチのスクリーンを2画面並べた「ワイドスクリーン Honda CONNECT ディスプレー」が採用されました。
このHonda CONNECT ディスプレーでは、従来のカーナビやオーディオといった機能をはじめ、充電状況や車両状態といった情報が確認できます。
さらには、クラウドAIによる音声認識と情報提供をおこなう「Hondaパーソナルアシスタント」を搭載。「OK, Honda」と呼びかけることで、音声認識により最新かつリアルタイムの情報をオンデマンドに提供する繋がるクルマです。
また、昨今のハイブリッド車やPHEV車などでも標準化されている100V(1500W)のコンセントを車内に設置することで、さまざまな電化製品を使えます。
これらの以外の使い方として、ホンダeでは建物・家屋に給電するV2H(Vehicle to Home)や、機器などの電源となるV2L(Vehicle to Load)に対応。日常利用だけでなく停電など万一の際にも頼もしい存在です。
ホンダでは、4輪・2輪以外にも発電機や外部給電機も展開しており、この外部給電を使うことで、通常だと車内にコンセントが1口ですが、複数の家電が使用可能となり、電子レンジと電気ケトルを同時に使うことで屋外でのキャンプや災害時などに効率良く温かい物などを提供出来ます。
なお、満充電時のホンダeでは家族4人の場合、3日分の電力をまかなえるといい、これを日清の「カップヌードル」で換算すると400食分になるといいます。
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可愛らしい愛嬌のあるデザインながら、電気自動車としての役割を果たすホンダeですが、昨今のテレワークにも対応しています。
ホンダeには、HDMIポートが備わっているため、パソコンの画面を前述のHonda CONNECT ディスプレーに映し出すこともでき、複数画面での作業が可能です。
さらに、ゲーム機の映像もHDMI経由で映し出すことも出来るので、車内でゲームをしながら過ごすということも可能と、仕事から遊びまで対応するホンダeはまさに未来の街中ベストといえます。
e カップに反応してしまった、そこ以外興味が湧かなかったカップめんだけに。