キムタクが乗って人気爆上がりに!? ドラマの劇中車として話題となった車5選
直近の人気ドラマに登場したクルマは?
●トヨタ「クラウン(14代目)」【半沢直樹】
半沢直樹は、池井戸潤の小説を原作として、2013年にTBS系ドラマ「日曜劇場」枠で初放送されました。主演は堺雅人で、銀行内部の不正を扱った経済ドラマです。また、現在は同枠にて第2シリーズが放送中です。
第1シリーズは、実家のねじ工場への融資を断られて父親が自殺に追い込まれたという過去を持つ半沢直樹が、父を自殺に追いやった常務の大和田暁(香川照之)と対立し、「やられたら、やり返す」をモットーに、100倍返しに挑んでいくというストーリーです。
実力派俳優の演技力に加え、「上司に強く出たい」と思うサラリーマン心理を映し出したことで最終話では42.2%という驚愕の視聴率をたたき出しています。
「やられたらやり返す、倍返しだ!」は本ドラマを象徴する名セリフになりました。
今回は、直近の第2シリーズ第4話に登場したクルマを紹介します。
作中で半沢直樹の大和田常務が乗り込んだクルマが、トヨタ「クラウン」です。クラウンの中でも高級志向な「ロイヤル」というモデルで、作中に登場したのは14代目にあたります。
14代目クラウンは、搭載するエンジンとして2リッター直列4気筒ターボ、2.5リッター直列4気筒+モーターのハイブリッド、2.5リッターV型6気筒、3.5リッターV型6気筒を用意。
カラーバリエーションに、ピンクや空色、若草色など、個性的なカラーを一部仕様に設定したことでも話題となりました。
なお、14代目までは「ロイヤル」「アスリート」「マジェスタ」という3タイプが存在しましたが、現行の15代目ではその区分は廃止されています。
●ルノー「4」【ビーチボーイズ】
「ビーチボーイズ」は、フジテレビの「月9」枠にて1997年に放送されたドラマです。
女性に振られて行き場のない桜井広海(反町隆史)と、仕事のミスから有給休暇を取得した鈴木海都(竹野内豊)のふたりがいきついた先が、海辺の民宿「ダイヤモンドヘッド」。
海の家での生活をきっかけに、男の友情が育まれていく物語です。
ドラマ内で桜井広海の愛車として登場したのが、ルノー「4」(読み方はキャトル)です。ホイールベースの長さが左右で違うことが特徴的なFFの小型車で、1961年8月にデビューしました。
1992年まで生産された息の長いモデルで、途中でのフルモデルチェンジはありません。累計生産台数835万台が生産されました。日本では無名でしたが、このドラマに出たとたんに人気が急騰しています。
シンプルでクラシカルな外観で、比較的安価なこともあって現在ではクラシックカーの入門としても知られています。
現在では流通量は非常に少なく、大手の中古車情報サイトでも10台強しかヒットしません。
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ひと昔前の名作ドラマから現在のヒット作まで、作中にはあらゆるクルマが登場します。クルマ好きの方であれば、チラッと見えただけの姿で「何の車種だろう?」と車種を特定してみるのも、ドラマを楽しむひとつの要素となるかもしれません。
2000『ビューティフル・ライフ』で常盤貴子が乗っていたオペル・ヴィータ(赤)。