時代を先取った秀逸モデル!? 新たなジャンル開拓したファミリーカー3選
いまでは唯一無二の存在となったミニバンの祖先とは
●三菱「デリカ スターワゴン」
日本のミニバンで悪路走破性能が高い唯一無二の存在なのが三菱「デリカ:D5」です。キャンプなどアウトドアレジャーを好むファミリー層から、絶大な人気を誇っています。
このデリカ:D5の源流といえるモデルが「デリカ スターワゴン」です。
多人数乗車のワゴンは1BOXタイプが主流だった1979年に、デリカ スターワゴンが誕生。そして、1982年に4WDモデルが追加されました。
駆動方式は「ジープ」で実績のある、手動でトランスファーギヤを切り替えるパートタイム4WDを採用。シャシはトラックと同様なラダーフレームとすることで、シンプルな構造から耐久性や強度が高く、優れた悪路走破性を発揮しました。
最低地上高が高められ大径のオフロードタイヤを履き、フロントにはガードバーを装備するなど、外観も本格的な4WD車であることをアピール。
その後は代を重ねて、より実用的かつ洗練されたミニバンとして進化しますが、コンセプトは普遍で悪路走破性能の高さはいまも健在です。
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いまではファミリーカーというとミニバンと軽ハイトワゴンが主流ですが、かつてはセダンや2BOXのコンパクトカーがファミリーカーとして人気だった時代があります。
なかでも2BOX車は2ドアのモデルが多く、使い勝手は良いとはいえませんでしたが、それでも文句はあまり出ませんでした。
現在は電動スライドドア車がファミリーカーの必須条件ですから、時代とともにニーズが変化していることがわかる、顕著な例ではないでしょうか。
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