フェラーリとランボが逆転!! 「アヴェンタSV」が「812スーパーファスト」に勝利

ランボルギーニは、常にフェラーリと比べられることでその存在意義をアピールしてきた。では、モダンモデルのフラッグシップである「アヴェンタドールSV」と「812スーパーファスト」は、マーケットでどのようなジャッジがなされているのだろうか。

600台限定の「アヴェンタドールSV」の最終落札価格は?

 ボナムス1793の「クエイル・モーターカー・オークション」では、フェラーリとランボルギーニのフラッグシップモデルのセールスを見ることができた。

 2020年はコロナ禍の影響のため、オンラインでのオークションが主流となっている。「クエイル・モーターカー・オークション」もその例に漏れずオンラインでおこなわれたが、入札者はある意味で冷静に入札ができるという利点もある。また見る側もより正確な人気を知ることができるメリットがある。

●2017 ランボルギーニ「アヴェンタドールLP750-4 SVクーペ」

「アヴェンタドールSVJ」の登場後でも、そのスタイリングから人気の高い「アヴェンタドールSV」(C)Bonhams
「アヴェンタドールSVJ」の登場後でも、そのスタイリングから人気の高い「アヴェンタドールSV」(C)Bonhams

 先にオークションに登場したのは、ランボルギーニ「アヴェンタドールLP750-4 SV クーペ」であった。「SV(スーパーヴェローチェ)」が超高速、あるいはとても速い、を意味するイタリア語であることは、ランボルギーニのファンであれば誰もが知るところだ。

 アヴェンタドールのデビューは2011年後半のことだったが、このSVの開発プロジェクトは2015年のジュネーブ・ショーでの発表を目標におこなわれた。

 参考までにそれまでに販売されたアヴェンタドールは5000台以上。この成功があればこそSVは現実のものになったのである。

 LP750-4 SV クーペは、600台の限定車として発表された。リアミッドに搭載される6.5リッターV型12気筒エンジンは、700psからさらに750psにまで強化され、2015年の夏には500台限定のロードスターも誕生した。

 出品車は、2017年に北米向けにデリバリーを受けたモデルで、その後はほとんど走行することなく大切に保管され、途中で「ブルー・ケフェウス」(ケフェウスは星座の名)と呼ばれる、ブルーのステッチやアクセントカラー等を改め、インテリアはより美しくスポーティなものに変化している。

 ちなみにこれらのオプションのプライスは、1万2000ドル(邦貨換算約130万円)であったという。

 誰もがその行方を見守った落札価格は、実に41万7500ドル(ボナムス発表値4417万6459円)。出品者としても十分に納得のいく結果だっただろう。

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