2億1000万円に届かず!? ランボ「チェンテナリオ」が大苦戦中!

予想落札価格は2億1000万円から、果たして落札されたのか!?

 チェンテナリオが一番のインパクトを持つのは、やはりそのスタイリングだ。

 とくに前後セクションのディテールは見事で、フロントのバンパースポイラーから吸入されたエアは冷却という仕事を終えた後に、ボンネット上に設けられた一対のアウトレットから放出され、ここでもダウンフォースを得る仕組みとなっている。

●2億1000万円の予想落札価格に届かず!

今回のオークションでは、売買は成立せず。やはり手放す方も新車価格を上回る落札価格でないと納得できないだろう
今回のオークションでは、売買は成立せず。やはり手放す方も新車価格を上回る落札価格でないと納得できないだろう

 ヘキサゴン=六角形は、近年のランボルギーニが好んで使用してきたデザイン・モチーフだが、それはこのチェンテナリオにも数多く見られる。

 たとえばサイドウインドウや前後フェンダーとサイドステップによって構成されるラインでも再現されている。またエンジンカバーにもやはりヘキサゴンの要素が数多く見受けられる。

 リアミッドに搭載されるエンジンは、「アヴェンタドール」用の6.5リッターV型12気筒自然吸気をベースとするもので、最高出力はアヴェンタドールの高性能仕様である「SV」と比較して、さらに20psアップの770psと発表された。

 基本構造体となるモノコックをはじめ、このチェンテナリオは軽量かつ高剛性なカーボン技術が惜しみなく使用され、最終的に1520kgという乾燥重量を実現。これから計算されるパワー・ウエイト・レシオは1.97ps/kg。参考までにモノコックのねじり剛性値は、3万5000Nm/度という驚異的な数字を確保している。

 プッシュロッド方式のサスペンションなど、シャシの構成はアヴェンタドールと基本的には共通だ。ただしランボルギーニ初となる後輪操舵システムが採用されたことや、磁気粘性ダンパーのセッティングなどはチェンテナリオ独自のものとなる。

 前後のホイールはフロントが20インチ、リアが21インチ。スポークには鋳造圧延アルミニウム製による、ブレーキからの熱排出を効果的におこなうためのファンが装着されているのが特徴的だ。

 このチェンテナリオを出品したボナムス1793は、予想落札価格を2億1000万円−2億5000万円と提示。為替の影響もあるが、新車時からほとんどプレミアムはついていない。

 だが残念ながら入札締め切りの8月14日までに、このチェンテナリオの売買は成立しなかった。特別ななかにも特別な限定車であるだけに、残念に感じるファンも多いことだろう。

 ボナムス1793は、今後もこのチェンテナリオのセールスを継続するという。日本のファンに落札してもらえれば、それは何よりの幸せだと思うのだが。

 ちなみに日本では、新車としてクーペが1台、ロードスターが2台、正規ルートで販売されている。

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