庶民の足なのにクセがすごい!? ユニークなデザインのコンパクトカー3選
船をイメージさせるコンパクトカーだった!?
●ダイハツ「シャレード クーペ」
ダイハツは1907年に創業し、1930年には三輪自動車の製造を始めた老舗自動車メーカーです。その後、個人商店の物流を支えた名車「ミゼット」が大ヒットするなど、小型自動車メーカーとしての地位を盤石なものとしました。
1967年にはトヨタと業務提携契約を締結し、トヨタグループの一員となったことで、より本格的な乗用車の生産、販売を目指します。
トヨタとの提携第1弾として誕生したクルマが、1969年に発売されたコンパクトカー「コンソルテ」です。
コンソルテはトヨタ「パブリカ」をベースにしたFR車ですが、ライバル車が次々とFF化されたことから次第に競争力がなくなり、ダイハツは次世代のFFコンパクトカーの自社開発に着手します。
そして、1977年に初代「シャレード」が発売されました。
エンジンはコンパクトで低燃費の1リッター直列3気筒を搭載。現在はコンパクトカーを中心に世界中で採用されている3気筒エンジンですが、シャレードは先駆け的存在です。
ボディバリエーションは、発売当初5ドアハッチバックボディのみでしたが、1978年に3ドアハッチバックの「シャレード クーペ」が加わりました。
外観デザインで特徴的だったのが「Jライン」と名付けられたサイドウインドウと、さらにその後ろにある丸い窓です。
この丸い窓は「マリンウインド」というネーミングで、若いユーザーへ訴求する目的で採用されました。
ダイハツはマリンウインドを開放感があるとアピールしていましたが、実際は直径20cmに満たないサイズだったため、デザイン重視で採用したようです。
その後、1983年に発売された2代目以降は、オーソドックスなデザインに修正されてしまいました。
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今回、紹介したコンパクトカーは、どれも昭和の時代に発売されたモデルです。この頃は個性の主張と同時に、デザインを模索している最中だったのではないでしょうか。
現在のコンパクトカーは機能や室内の広さを追い求めたことで、デザインで冒険することはあまりありませんが、これはある意味成熟した結果といえます。
しかし、面白いか面白くないかというと、昔のクルマの方が面白かったと感じる人は多いのではないでしょうか。