スバル新型「レヴォーグ」の全貌が明らかに! スペック・価格・燃費を徹底解説

177馬力の1.8リッターターボエンジンは燃費も良好

 新型レヴォーグの走りは、次元が違うレベルに到達したといえるほど進化しました。

 新世代の走りを実現する「スバルグローバルプラットフォーム」にフルインナーフレーム構造を組み合せ、接着剤範囲拡大や樹脂リンフォース採用などにより、ボディ剛性が大幅に向上しました(ねじり剛性は従来モデル比+44%)。

スバル新型「レヴォーグ STIスポーツ」(プロトタイプ)
スバル新型「レヴォーグ STIスポーツ」(プロトタイプ)

 さらに、滑らかかつダイレクトで、応答遅れのないステアフィールを実現する「2ピニオン電動パワーステアリング」をスバル初採用。

 ロングストローク化したサスペンションが乗り心地向上に寄与するとともに、マスオフセットを低減し、正確で応答性が高く、すっきりとしてステアフィールを実現しました。

 空力アイテムとして、高速安定性を向上させる「エアアウトレット」(スバル初)や、空気抵抗を下げる「マッドガードスリット」(スバル国内初)などを取り入れています。

 パワーユニットは、最高出力177馬力(従来モデル比+7馬力)、最大トルク300Nm(従来モデル比+50Nm)を発生する1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジン「CB18」と新型リニアトロニックCVTを採用。駆動方式はAWD(常時全輪駆動)です。

 低回転から発生する強大なトルクで、高速道路の合流や追い越しなどで気持ち良い加速を実現するとともに、ストップ&ゴーが多い街乗りでも軽快な走行性能としました。

 さらに、リーン燃焼技術で燃費性能を向上させ、WLTCモードは17インチ車が13.7km/L、18インチ車が13.6km/Lとレギュラーガソリン仕様とすることで、経済性にも優れています(いずれも参考値)。

 先進安全性能として新世代アイサイトを搭載し、広角化したステレオカメラや前側方レーダー、電動ブレーキブースターを標準装備し、幅広いシーンで衝突回避をサポートします。

 衝突回避の新機能として、「プリクラッシュステアリングアシスト」と「前側方プリクラッシュブレーキ・前側方軽快アシスト」や、車線変更・逸脱時に、隣接する車線の接近車両を検知し、警報とステアリング操作をアシストする「エマージェンシーレーンキープアシスト」をスバル国内初搭載しています。

 加えて、準天頂衛星やGPSからの情報と、3D高精度地図データを利用した自動車専用道路での先進運転支援システム「アイサイトX(エックス)」が新たに設定されました。

 高速域で、カーブ前や料金所前で減速制御をする機能や、ウインカーと連動して自動でレーンチェンジをおこなう「アクティブレーンチェンジアシスト」、渋滞時は、「渋滞時ハンズオフアシスト」や「渋滞時発進アシスト」をスバル初搭載しています。

 さらに、「ドライバー異常時対応システム」といった最高峰の先進運転支援機能が装備されます。

 コネクティッドサービスもスバル初導入され、これまで以上に安心・安全なクルマに生まれ変わりました。

※ ※ ※

 新型レヴォーグのグレードは、エントリーグレードの「GT」、中間グレードの「GT-H」、最上級グレードの「STIスポーツ」という構成で、予定価格(消費税抜)はGTが280万円台、GT-Hが300万円台、STIスポーツが330万円台とされています。また、全グレードに「アイサイトX」搭載グレードが設定されます(35万円高)。

 STIスポーツには専用の内外装が与えられるとともに、電子制御ダンパーをスバル初採用し、上質な乗り味とスポーティな走りを両立。さらに、ボタン操作ひとつでクルマのキャラクターを変更できる「ドライブモードセレクト」も初めて搭載されました。

 ドライブモードセレクトは、これまでの「SIドライブ」の制御だけでなく、パワステやダンパー、AWD、アイサイト(ACC)、エアコンなどが、4つのモード「コンフォート/ノーマル/スポーツ/スポーツ+」で切り替えられます。

「コンフォート」モードでは、乗員の上下振動を従来比43%低減し、高級車並みの乗り心地と快適性を味わえる一方「スポーツ+」モードは、スポーツカー並みの操縦安定性とトルク感、ダイレクト感のある走りを実現するなど、複数のクルマの性能を1台に併せ持った機能を搭載しました。

 新型レヴォーグは2020年8月20日から先行予約を開始し、発表は同年10月15日の予定です。なお、納車は年内となる見込みです。

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