警察代行で違反取締りなぜできる? “緑のおじさん”「駐車監視員」は警察官とどう違う?
駐車監視員が「できること」「できないこと」とは?
駐車監視員と警察官の大きな違いは業務の幅にあります。
放置車両の確認や確認標章の取り付けは駐車監視員の業務内ですが、駐車違反の反則切符の作成、交付や放置違反金等の徴収はおこないません。

また、駐車監視員が車両の移動を呼びかけたとしても、ドライバーには応じる義務などは生じません。
駐車監視員の業務内容について、首都圏のある警備会社員は以下のように話しています。
「よくいわれますが、ノルマのような制度は定められていません。あくまで放置車両を発見した場合のみ取り締るのが駐車監視員の役目です。
1日中歩き回る仕事ですが、当社所属の駐車監視員はシニア世代が多く、おもにセカンドキャリアとして働いています。一方で、給料を理由に若い従業員はほとんどいません」
この警備会社では、駐車監視員の給料は日給で1万円から1万2000円としています。先ほどの警備会社員いわく、若い駐車監視員が少ないのはボーナスが出ないことが影響しているとのことです。
夏場の業務には熱中症などへの注意が必要ですが、シニア世代でも体力面の問題はないとしていました。また、全体的な年齢層については、60歳でも若い部類に入るということです。
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取り締まりをおこなう場所は、警察への110通報や住民からの意見、交通事故の発生状況、日常の駐車の実態などを勘定して指定した地域・路線を、警察署長が「ガイドライン」として定めていて、駐車監視員はこれに則って取り締まりを実施しています。
また、このガイドラインは定期的に見直され、変更されることがあります。
駐車監視員の姿を見かけないエリアだからといって路上駐車していいわけではありません。認められている場所にクルマをきちんと駐車するようにしましょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
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