トヨタ内でライバル争い激化!? 新型「ヤリスクロス」と爆売れ「ライズ」を徹底比較

ヤリスクロスとライズの価格帯はどう違う?

 新型ヤリスクロスのパワートレインは、1.5リッター直列3気筒ガソリンと同エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド車のふたつが用意されています。

トヨタ新型「ヤリスクロス」
トヨタ新型「ヤリスクロス」

 駆動方式はガソリン車が2WD(FF)と4WD、ハイブリッド車が2WD(FF)とE-Fourです。

 ガソリン車の4WDは、RAV4などにも採用されている「ダイナミックトルクコントロール4WD」を搭載。また、路面状況に応じた3つの走行モード(ノーマル/MUD&SAND/ROCK&DIRT)を選択することができます。

 ハイブリッド車のE-Fourには、TRAILモードを設定。これは、空転するタイヤにブレーキを掛けることで、反対側のタイヤに駆動トルクを掛ける制御をおこなうことで、接地するタイヤに最適な駆動トルクを配分し、悪路からのスムーズな脱出をサポートするものです。

 さらに、新型ヤリスクロスの4WD性能を高める機能として、降坂時に停車速を維持する「ダウンヒルアシストコントロール」や雪道などの滑りやすい路面でスムーズな発進をサポートする「SNOWモード」も備わっています。

 ライズのパワートレインは、1リッター直列3気筒ターボエンジンが搭載され、トヨタ初採用となる「D-CVT」を組み合わせることで、1.5リッタークラス相当の動力性能を備えるとともに、低燃費を両立しました。

 駆動方式は2WD(FF)と4WDがあり、4WDには、発進時やタイヤスリップしやすい路面の走行時に、車両の状態に合わせて最適なトルクを後輪に配分する「ダイナミックトルクコントロール4WD」を採用しています。

 新型ヤリスクロスの燃費は明らかになっていませんが、ベースのヤリスのハイブリッド車がWLTCモード燃費で39.0km/Lというクラストップレベルの低燃費性能を備えており、SUVになったことによる重量増などを考慮しても、かなりの燃費性能が期待できるものと思われます。

 対するライズのWLTCモード燃費は、2WD車が18.6km/L、4WD車が17.4km/Lを実現しました。

 安全装備については、新型ヤリスクロスは、ビジネス向けのエントリーグレード「Bパッケージ」以外の全車に「トヨタセーフティセンス」を標準装備。

 プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転車[昼]検知機能付き衝突回避タイプ)や、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)を搭載。

 さらに、交差点右折時の直進車に対応する「プリクラッシュセーフティ(交差点シーン対応)」や自車線内の歩行者との衝突を回避する「緊急時操舵支援機能」、先行車や対向車に光が当たる部分だけを自動的に遮光する「アダプティブハイビームアシスト」などを採用しています。

 ヤリスにも採用されている駐車時の操作をクルマがアシストする「アドバンストパーク」や、トヨタ初採用となる高速走行時の強い横風を検知して車線からの逸脱を抑制する「S-VSC(横風対応抑制付)」が設定されました。

 一方のライズは、エントリ―グレード以外に「スマートアシスト」を標準装備しています。

 前方車両の追従走行を支援する「全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール」や駐車時に音声案内、モニターガイドとステアリング操作をサポートする「スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム)」を搭載。

 歩行者や車両を検知対象とした「衝突警報機能および衝突回避支援ブレーキ機能」、駐車場などでのアクセルとブレーキの踏み間違い時における衝突被害軽減に寄与する「ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)」が含まれます。

 新型ヤリスクロスの価格(消費税込、以下同じ)は、正式な発表はまだなものの販売店によると、ガソリン車が189万6000円から244万1000円。ハイブリッド車は、228万4000円から281万5000円となっています。

 なお、エントリーグレードの「X」のみBパッケージが設定され、2WDが179万8000円、4WDは202万9000円となります。

 ライズの価格は、167万9000円から228万2200円と、新型ヤリスクロスと同価格帯のグレードもあり、同じトヨタ同士で競合することもありそうです。

 トヨタの販売店スタッフは、現在のSUVラインナップについて次のように話します。

「ヤリスクロスが加わると、コンパクトなライズ、C-HRやひとつうえのRAV4やハリアーとグレードや価格、デザインによってそれぞれ競合していきます。

 これは、トヨタブランド内で選べる幅が広がることになるので、さまざまなニーズを持たれるお客さまにピッタリの1台をご提供できるのではないかと思っております」
 
 トヨタでは、大中小のさまざまなサイズのSUVをラインナップするとともに、ワイルド系から高級志向のモデルなど、各種ジャンルを揃えています。

 昨今需要が高まっているコンパクトなSUVは、ライズ、新型ヤリスクロス、C-HRとキャラクターが違うモデルを用意し、ユーザーのニーズに合ったモデルを提供できる体制を整えているようです。

※ ※ ※

 新型ヤリスクロスは、店舗により異なるものの東京では2020年8月1日から予約が開始されており、9月初旬に発売される予定です。

 トレンドとなっているSUVの新型モデルということで、新型ヤリスクロスの登場に期待がかかります。

トヨタ・ヤリスクロスのカタログ情報を見る

トヨタ・ライズのカタログ情報を見る

【画像】トヨタのコンパクトSUV対決! ヤリスクロスとライズをチェック(35枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー