なぜトヨタが自ら免許返納を高齢ドライバーに提案? 高齢者事故のイメージでよくある「勘違い」とは

トヨタが考える免許返納後の交通手段とは

 トヨタとしては、高齢ドライバーとその家族向けに情報を発信しながら、高齢ドライバーに少しでも長い期間、安全に運転を続けられるように、技術的には予防安全技術の普及を進めています。

 トヨタセーフティセンスの新車標準装備化と機能の高度化、また既販車向けに踏み間違い加速抑制装置の後付けキットを販売しています。

オンデマンド交通「近助(きんじょ)タクシー」
オンデマンド交通「近助(きんじょ)タクシー」

 さらに、免許返納後の交通についても、さまざまなトライをしています。

 例えば、福井県永平寺町でおこなっている、オンデマンド交通「近助(きんじょ)タクシー」。

 トヨタが開発・製造している「ウェルジョイン」と、それを使った運用システムをトヨタが提供して、福井県内のトヨタ販売各社と永平寺町が連携する取組みです。ドアtoドアの送迎サービスで、運転するのは地元住民です。

 福井のトヨタ販売店幹部は「社会が大きく変わっていくなか、我々としてお客さまや地域とこれからどう向き合っていくべきなのか。この取り組みを続けながら、しっかり考えていきたい」と話します。

 自動車メーカーと社会との関係が変わっていく。

 高齢ドライバードットコムは、時代変化の象徴に思えます。

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Writer: 桃田健史

ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。

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2件のコメント

  1. こーいう事は慎重にお願いしたいね、世間はトヨタがやる事なら?みたいな風潮なので下手すりゃ高齢者ドライバー叩きの火種になりかねないし、今回のコロナ他県ナンバー叩きなども路上で役人が他県ナンバーの監視をしたことが火種だったわけで
    事に最近は公共の施設を他県から来訪した利用させないコロナ対策とか、公共交通ですら任意を前提としながら現場では任意性が担保されていなかったりで、先ずは高齢者の免許返納以前にブレーキとアクセルの踏み間違いの嘘と認知症と運転の因果関係を深く調べるべきだろ。

  2. 高齢者で免許返納が難しい人は、マニュアル車を運転すれば良いと思います。マニュアル車なら、アクセルとブレーキの踏み間違え事故もクラッチを踏む事によって防げるでしょう。現在60歳以上のドライバーの殆どは、マニュアル車の免許保持者だと思います。マニュアル車ならボケ防止にもなると思います。私の考えが間違っていなかったら、乗用車にも軽いクラッチのマニュアル車の設定を増やしていただき、「高齢者にはマニュアル車を!」と宣伝してほしいです。

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