売れ行き好調「フィット」に対しトヨタは余裕!? 個性派「ヤリス」を激推しできるワケとは
トヨタ「ルーミー/タンク」の魅力とは
また、前出のトヨタ販売店スタッフは次のように話します。
「弊社のラインナップには、『ルーミー/タンク』というコンパクトカーも存在します。このクルマは車内が非常に広く、とくに荷室高が高く確保されている点が特徴です。
後席スライドドアで使い勝手も良く、座席を倒していただければより荷室空間も広がります。
また、価格帯がヤリスに近いことも特徴で、エントリーモデル同士で比較すると、ヤリスの約140万円に対し、タンクは約150万円です。この金額で、圧倒的な室内高と後席スライドドアがついてくる、ともいえます。
“広さに対するコスパ”を考慮すると、ルーミー/タンクは非常に魅力的な選択肢です」
ルーミー/タンクはダイハツ「タンク」のOEM車としてトヨタから販売されています。

ボディサイズは全長3700-3715mm×全幅1670mm×全高1735mm。ヤリスの全長3940mm×全幅1695mm×全高1500-1515mmと比べると、全長と全幅に大きな差があります。
そして背の高さを活かすことで、1355mmの室内高を実現しました(ヤリスは1190mm)。
一方、トヨタとホンダには室内高の高さや後席スライドドアがウリの小型ミニバンとして、トヨタ「シエンタ」とホンダ「フリード」が存在。
どちらにも、ルーミー/タンクのような2列シート仕様がありますが、それぞれの2列シート仕様におけるエントリーモデルの価格(消費税込、以下同様)は、シエンタが180万9500円、フリードが218万2400円となります。
仮に、ヤリス(139万5000円から)やフィット(155万7600円から)を検討するユーザーが、比較対象としてシエンタやフリードの2列シート仕様を見ても、価格帯の違いによって検討リストから外れる可能性が高いのです。
一方、ルーミー/タンクのエントリーモデルの価格は149万500円。ヤリスやフィットの価格帯で新車を検討していたユーザーにとって、購入予算内となる可能性は多いにあります。
トヨタのコンパクトカーにおいて、いま話題性の高いモデルがヤリスであることは間違いないものの、ヤリスのほかにもさまざまなモデルをラインナップしていることは、他社へのユーザーの流出防止に寄与しているといえるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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